「美食オーストラリア in Japan」コンテスト開催/オール豪州の農産加工品をPR

オーストラリア大使館マーケティング事務所は今春、新世代シェフとソムリエを対象としたメニューコンテスト「美食オーストラリアin Japan」を開催する。

このコンテストは、昨年1 月15 日に発効した日豪EPA に伴ってスタートした“Taste of Australia” キャンペーンの一環として開催される。EPA 協定により日本に輸入されるワインやビーフ、魚介類、ナッツ類、加工食品など多岐にわたるオーストラリア産品が関税上の恩恵を受けているが、ピュアでクリーン、ナチュラルな豪州産農産加工品の魅力を関係団体の協賛を得てオール豪州体制でプロモートしようというものだ。

コンテストの募集内容は、ホテル・レストラン勤務者で年齢35 歳以下のシェフとソムリエ各1名と助手1 名の最大3 名でチームを結成。“日豪EPA 協定の恩恵を受けた指定食材を使用した3コース(前菜、メイン、デザート)のメニューを作成し、それぞれにオーストラリアワインを合わせる” というのが条件。審査は坂井宏行氏(ラ・ロシェル オーナーシェフ)を委員長に、山下春幸(HAL Yamashita エグゼクティブ・オーナーシェフ)、大橋健一MW(山仁酒店 代表取締役社長)、柴俊夫(俳優、オーストラリアPR大使)など各氏があたり、メニューの革新性やひらめき、料理とワインとのマリアージュなどの視点から覇を競う。

昨12月18日、オーストラリア大使館で開催されたコンテスト概要発表会には、折から来日中のマルコム・ターンブル オーストラリア首相も臨席し、「EPA協定はオーストラリアの高品質な食材をより手頃な価格で提供することに道を開くものだ。このコンテストは、オーストラリアの美味しい食材を最新でモダンな形で料理することにより、クロス・カルチャーキュイジーヌ、フュージョン・フーズといわれるオーストラリアの食文化を紹介する滅多にないチャンスとなるだろう。すでにオーストラリアで生産が始まっている日本茶のように、いずれは日本の多くの食品企業がオーストラリアで生産を展開し、それを東南アジア諸国などに輸出することも期待している」と挨拶。すでに、応募があった51のレストランチームのなかで、当日出席した24レストランのチームスタッフ一人一人と激励の握手を交わした。

ワイン部門についてはすでにオーストラリア各地から38ワイナリーが参加を表明しているが、今後増えることも予想される。各ワイナリーは輸入業者と協議のうえ各社5アイテムを上限にリスティングを行い、2 月中にコンテスト応募者を対象とした試飲会を開催する。応募チームのソムリエはこの中から、各メニューとのベストマリアージュのワイン(ブランドは3本とも変えることが条件)を選び、3月、4月の2~4週間、実店舗で応募したコースメーニュとともにサーヴすることが求められている。

コンテストのメニュー・写真の応募締め切りは3月1日。3月21日に上位10チームを発表し、4 月19日にファイナリスト上位10チームによる調理の実技コンテストを開催。翌20日にオーストラリア大使館で入賞者の発表と授賞式を開催。各賞(最優秀賞、優秀賞Best of Australia、Best Aussie Beef or Lamb 賞、イノベーション・プレゼンテーション賞、料理とワインのベストマリアージュ賞)を授賞した上位5入賞者は副賞としてオーストラリアへの視察旅行に招待される。

また、最優秀賞と優秀賞の店舗においてコンテストで入賞したメニュー料理をオーダーした消費者1 名はカンタス航空からオーストラリア航空券が授与される。(M. Yoshino)

画像:マルコム・ターンブル豪州首相(中央)を囲んでの審査員とコンペティション参加者達

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