ブルゴーニュワイン/マルサネとサントネ

ミッシェル・ベタンヌ試飲ノート

 

mapコート・ド・ニュイの最北端にあるAOCマルサネとコート・ド・ボーヌの最南端にあるAOCサントネは、いずれもコート・ドールの村名アペラシオンながら地理的、歴史的な経緯からやや知名度が低く、これまで話題になることが少なかった。しかし、若い世代が新たな活力を吹き込んでいる。ブルゴーニュワイン委員会の協力を得てワイン批評家でデギュスタトゥールのミッシェル・ベタンヌ氏と共に現在市場で販売されている2013年産AOCマルサネとAOCサントネを試飲し、その中から上位63本(マルサネ26本、サントネ37本)を選んだ。

 

2013 年はコート・ドールにとって容易な年ではなかった。なぜなら春も夏もずっと葡萄樹の病気、特にベト病とうどん粉病と戦わなくてはならなかったからだ。コート・ドールの最北にあるマルサネと最も南にあるサントネは、ヴォルネ、ポマールが70%の収穫を失うことになった雹を伴う大雷雨からは確かに免れることが出来た。しかし、それ以前の年に雹の被害を受けた葡萄樹は開花がうまくいかず、収穫量は非常に少なかった。

 

2013 年の7月と8月は大変暑かったが9月に雨が降ったため、あちこちでカビの温床が出来た。葡萄畑であまりしっかりとした仕事をしていなかったか、あるいは畑や醸造所で必要な葡萄の選別を行うための十分なお金がなかった栽培家は傷んだ葡萄やよく熟していない葡萄を使わざるをえなかった。

 

今回の試飲で収穫中のこの懸念が、残念ならが確認された。多くのワイン、とりわけサントネのワインは構造がやや弱く、中には悪い葡萄の味が感じられるものさえあった。全体的にワインの平均の質はマルサネの方が明らかに上だったが、そこにも明らかに熟していない葡萄を摘んだ生産者がいた。従って、内容があり、個性がはっきり出ていて素晴らしい熟成の潜在性を持つ最良のワインと極めて貧弱なワインの間には大きな、時には驚くほどの点数の違いがあった。

 

サントネについてはアペラシオン「ヴィラージュ」の方が「プルミエ・クリュ」より完璧だったものが多い。また、マランジュよりの地区はシャサーニュ・モンラッシェに近い地区より成功したようだ。マルサネについてはロンジュロワ地区のワインに最高の点がついた。この村の中でもっとも安定したテロワールであることが確認されている。(T. Matsuura)

つづく/これ以降の内容(63銘柄の点数とコメント)につきましては、「ウォンズ」本誌「1月号」P.42〜47をご覧下さい。WANDS本誌の購入&購読はこちらから

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