2015年ワイン輸入量/第1位チリワイン、フランスワインは史上初めて首位陥落

2015年のスティルワイン輸入量がまとまった。1月28日に発表された財務省貿易統計(速報値)をもとにWANDS誌が集計したワイン原産国別輸入量は別表の通り。チリワインがフランスワインを抜き史上初の輸入量第1位になった。スーパーやコンビニで販売される低価格ワインが全体を牽引した格好だ。チリワインは10月まで快調に輸入量首位を走っていたが11月に失速して、いったんフランスワインにかわされた。しかし12月の輸入量がフランスを大きく上回り通年で首位になった。フランスは初めて首位から陥落した。第3位イタリア、第4位スペインの順は2014年と変わらない。スティルワインの総輸入量は2,280万ケースで前年を2.6%上回った。チリワインの躍進には二国間経済連携協定EPAに基づく関税低減が寄与している。これによって販売価格が安くなり、安定した品質を大量に供給できるチリの栽培環境も味方してここ数年の間に大きく市場を広げた。

EPA効果はオーストラリアワインにも現れ、こちらも前年比3.4%伸びた。このデータには含まれないが、バルク輸入・国内リボトルの製品が前年比4.7倍と急増している。TPP合意で今後はニュージーランド、米国のワインにもチャンスが巡ってくる。この事態を受けてEU諸国も当局への働きかけを強めるものと思われる。TPP合意の恩恵を受けない南アフリカ、アルゼンチンのワインはいっそう厳しい競争環境におかれることになる。

輸入量で首位に立ったチリだが、その単価はフランスやイタリアに比べてとても安い。輸入金額で比較すると1位フランス505億円、2位チリ193億円、3位イタリア184億円の順になり、チリワインの輸入金額はフランスワインの半額以下(約38%)である。

 

2015年スティルワイン輸入量 単位:ケース(12本)
国 名 輸入量 前年比
1 チリ  6,122,844  118.0
2 フランス  6,071,672    97.0
3 イタリア  4,002,382  102.2
4 スペイン  2,663,920    97.3
5 米国  1,715,311    96.3
6 オーストラリア     882,321  103.4
7 ドイツ     333,140  100.2
8 南アフリカ     318,437    89.5
9 アルゼンチン     289,751    71.9
10 ニュージーランド     134,692  105.4
輸入量総計 22,804,780  102.6

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