フレデリック・ウェバーがブシャールのワインを語る

ブルゴーニュワイン、ブシャール・ペール・エ・フィスの醸造責任者フレデリック・ウェバーが来日し、輸入元ファインズで試飲セミナーを開いた。

 

フレデリックはアルザスのワイン生産家に生まれ、ディジョンで醸造学を学び、ローヌで実地にワイン造りをしたあと、2002年にブシャールに入社した。そしてフィリップ・プロのあとを継いで2013年から醸造責任者に就いた。

 

一方、ブシャールは1995年にアンリオ傘下に入るや、品質改善策を次々と実行し、あっという間にかつての名声を取り戻した。いまでは平均所有畑7haのブルゴーニュにあって130haもの自社畑をもつ一大ドメーヌになっている。20人の常勤スタッフ、40人の畑作業担当者がいて、これが収穫期には250人の収穫人と80人の醸造チームに膨れ上がるという。

 

フレデリックは「葡萄畑の観察が一番大事な仕事。とくに収穫のタイミングが重要だ。食べてみてヴィンテージの個性を確かめて収穫の最適の日を決める。130haを149区画に分けて区画ごとの個性を掴む」という。149区画の中でヴォルネイ・カイユレとボーヌ・グレーヴ・ランファン・ジェズは早く熟す区画らしい。

 

手摘みで小さな収穫箱に入れ逸早く醸造所へ運ぶ。2002年までは完全除梗だったが、フレデリックが醸造チームに加わってから収穫年によって果梗を残すようになった。たとえばニュイの葡萄なら35~50%は房のまま除梗せずに発酵させる。

 

frederic低温(10℃)マセラシオンを4~5日かけて行い、発酵期間も含めたマセラシオンは10~15日になる。発酵中はルモンタージュ(液循環)ではなくピジャージュ(櫂突き)で抽出する。「抽出が緩やかで目と手で確認しながら進められるから」というのがその理由。垂直圧搾機で搾り、熟成へと進む。クリスピーで純粋なピノ・ノワールの特徴をしっかり残すようにしている。

プレスワインは残糖分のある状態で樽に入れる。樽の中でアルコール発酵が少し進み木樽と馴染みやすくなる。樽熟成は10~15か月間。

 

ブシャールのスタイルは、①まず葡萄畑と果実ありき、②新樽は使わずフルーツを活かすため1空き、2空き樽を使う、③樽会社の個性をできるだけ消すためトネリエは6社を均等に使う、という3点にある、とフレデリックは説明する。

(K.B.)

画像:ブシャール・ペール・エ・フィスの醸造責任者フレデリック・ウェバー

つづく/これ以降の内容につきましては、「ウォンズ」本誌「3月号」P.57をご覧下さい。WANDS本誌の購入&購読はこちらから

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る