1級と特級畑の葡萄だけに特化するオリヴィエ・バーンスタインは「一切の妥協なし」

2007年からブルゴーニュで1級畑と特級畑の葡萄だけに特化して、ワイン造りを始めたオリヴィエ・バーンスタインは、すぐさま「偉大なワイン」の造り手として評価を得た。それからも「毎年よくなっている」と実感している様子を、最新の2014年ヴィンテージも含めて聞いた。

 

<パーフェクトな葡萄>

オリヴィエ・バーンスタインが扱う葡萄は、1級と特級のみ、というだけでなく、古樹にこだわっている。その理由は「30年ほど前は量産を目的としたクローンが植えられることが多かった」から。オリヴィエが手入れする葡萄はみな、樹齢が高く枝が曲がりくねり、小粒の葡萄を実らせる。

ただ一か所、シャンボール・ミュジニイの1級レ・ラヴロットだけが18〜20年ほど前に植樹されたもので、ここのワインは他より早く開き始めるため「ヴィンテージの状況を確認するのに一番よいアイテム」だという。

現在、合計10銘柄の赤を造り、6本入りで4,000ケースを生産する。すべて栽培管理も行い、選果台に到着するまでにいかにパーフェクトな葡萄を得られるようにするかが肝心だという考えで、一切の妥協を許さない。

白は3銘柄少量のみ果汁を購入して造っていたが、雹などの関係で2012、2013は各1樽しか造れなくなったため、2014からはやめた。いずれは白にも着手したいが、各4樽ぐらいは造れなければ、という意向だ。業務用にBB&Rが取り置いておいた2011年を試飲することができた。

olivierbottles

<2014年ヴィンテージ>

「クラシックで、2013年よりデリケイトで、とてもよい出来だった。2010年も2012年もクラシックな年と言えるが、私にとっては2014年がベストで、最もブルゴーニュらしさが出た年だと思っている」。

毎年、畑の葡萄についてより深く理解していく。そのため、ヴィンテージの良さ云々というよりは、常に進化している過程にある、という感覚にあるようだ。また、2015年についてフランス各地の生産者が諸手を上げて素晴らしい年だと発言しているが「まだマロラクティックが終了していないので、正確には言えない。ただし、どちらかといえば温かい年だった。それに私は、涼しいヴィンテージのブルゴーニュのほうがより好みだから」。

手持ちで持参してくれた2014年のマジ・シャンベルタン

手持ちで持参してくれた2014年のマジ・シャンベルタン

2014年のプリムールのサンプルとして「マジ・シャンベルタン」を手持ちで持参していた。当初は借りていた区画だが、2012年に買い取ることができ自分のものになったため、思い入れが更に強くなった。

「すぐ隣のクロ・ド・ベーズは、より優しく魅惑的で若いうちから飲みやすい。それに対してマジ・シャンベルタンは、より厳格で少し濃いかた、若いうちには飲みにくく、シャンベルタン同様コレクター用のアイテムだ」という。よくシャンベルタンは王、クロ・ド・ベーズは女王、マジは王子だ、と言われることについては「王子のほうがより将来性がある、ということだから」と笑ってみせた。(Y. Nagoshi)

つづく/これ以降の内容につきましては、「ウォンズ」本誌「2月号」P.53をご覧下さい。WANDS本誌の購入&購読はこちらから http://wandsmagazine.jp/subscribe/

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