「ドン ペリニヨン ロゼ 2004」をヴァンサン・シャプロンが語る 〜ピノ・ノワールの戦慄〜

予想もしない天候に見舞われることの多い近年、2004年ほど順調な年はかえって造り手に緊張感を与える。ワインの出来が良くて当たり前だと考えられるからだ。どのようにしてプラス・アルファの要素を加えて独自性を表現し、偉大な作品に仕上げるのか。ドン ペリニヨン ロゼの場合には、巧みなアッサンブラージュが特別な域に押し上げたといえる。醸造最高責任者のリシャール・ジェフロワと共に取り組んでいる醸造家、ヴァンサン・シャプロンがその哲学について語った。

 

<ドン ペリニヨン ロゼとは>

dpr2004 ドン ペリニヨンそのものが、独特の世界を築いている。しかし「ドン ペリニヨン ロゼは、また別の表現」だという。「どちらも行き着く場所は同じだが、始まりが異なる」。ロゼにはピノ・ノワールの赤ワインをブレンドしているし、ロゼのベースとなるワインは、通常のドン ペリニヨンのベースワインとは別の物なのだ。

ピノ・ノワールの個性とドン ペリニヨンの個性の両方を追究することで、異なる領域へ向かう。「たとえそれらが相反するものであっても。より新しいものを求めていった末、ドン ペリニヨンの中にピノ・ノワールの真髄が脈打つ」姿を得ることができた。

ドン ペリニヨン ロゼ 2004のスリリングな演出

ドン ペリニヨン ロゼ 2004のスリリングな演出

だから「ドン ペリニヨン ロゼ 2004」には “The Thrill of Pinot Noir” というキャッチが付けられたのだろう。

「輝きを放つフルーティーさと同時に、ダークな部分がある。深みのある味わいで、タンニンのストラクチャーも感じられ、洗練され、融合されている」。ヴァンサン・シャプロンのコメントを聞いていると、まるでリシャール・ジェフロワの魂が降臨したかのようだ。ポエティックで精緻に蕩々と語り続けた。

しかし実際に、ピノ・ノワールらしいベリー系の果実と共にトースティーさとなめし革に似た香りが華やかで、全体にふくよかだ。そして味わいもコメント通りに深みとストラクチャーがある。「赤」を感じるロゼだ。

 

リーデルのヴィノムXLのピノ・ノワールで

リーデルのヴィノムXLのピノ・ノワールで

<ピノ・ノワール>

このピノ・ノワールらしさを満喫するためには、ピノ・ノワールの赤用グラスで飲んでほしいという。当日はリーデルのヴィノム・エクストララージのピノ・ノワールでサーヴィスされた。香りが華やぎ豊かさが楽しめた。……  (Y. Nagoshi)

つづく/これ以降の内容につきましては、「ウォンズ」本誌「4月号」P.33をご覧下さい。WANDS本誌の購入&購読はこちらから

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