「2014年は日本市場の重要性を再認識した年だった」CIVCのペラン総局長

今年1月1日付けでシャンパーニュ委員会総局長に就任したヴィンセント・ペラン氏がこのほど来日し、記者会見を行った。ペラン氏はENA(フランス行政学院)から財務省に入省し、2006年~08にかけて日本を担当。中央官僚であるとともに、企業の国際進出などをテーマとする経済学者でもある。この日の会見では、2014年におけるシャンパーニュの出荷動向と日本市場の位置づけ、ユネスコへの登録、環境保護をめぐるシャンパーニュの取組などについて要旨以下のように語った。

 

<2014年の出荷動向と日本市場>

シャンパーニュは自国から遠いところへの輸出を増やすことにより将来性が拓ける製品だと考えている。この3年間、シャンパーニュの売上の半分以上が輸出で占められるようになっているが、2014年も総売上45億ユーロのうち51%以上が輸出に依っている。

特に、オーストラリア、日本、スウェーデンの伸びが大きかったが、輸出の伸びの鍵を握っているのが伝統的市場であり、輸出の70%は英国、米国、ヨーロッパ、そして日本の5か国に集中している。2014年は、シャンパーニュにとって日本が大きな市場であることを改めて確認する年でもあった。アジアの他の国ではシャンパーニュはまだ夢の世界にとどまっており、輸出実績でもアジアのナンバー2である中国・香港向けは1位日本の10分の1にとどまっている。日本は成熟した市場であり、シャンパーニュのことを熟知しているという点において、将来における中国、台湾、韓国といった国々のモデル市場である。

WANDSメルマガ登録

1

2

関連記事

ページ上部へ戻る