チェコ産ワインの魅力シュピールベルク・ワイナリー

チェコのワイン消費の3 分の1は国産ワインで、残り3 分の2は輸入に頼っている。年間生産量15 ~ 16 万本のシュピールベルクのワインも大半が国内で販売されている。これまで米国4 州に輸出されてきたものの、「(世界中のワインが集まり競合が激しい)日本市場への販路を広げることがステイタスになる」との考えから、この日の試飲会開催へと繋がった。

 

シュピールベルク・ワイナリーはアルフレボフ郡とジャロシツェ郡の標高350 ~ 420mの丘陵地に延べ65ha の自社畑を所有している。土壌は主に砂岩と石灰岩。白はヴェルシュ・リースリング、ライン・リースリング、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニヨン、シルヴァナーを、赤はザンクト・ラウレント、ブラウアー・ポルトギーザー、ツヴァイゲルトレーベ、そして固有品種のフランコルカ種などをオーガニック栽培している。

 

特に印象に残ったのは、遅摘み葡萄で造られた辛口の「リースリング2011」。ミネラルのニュアンスとクリスピーでフレッシュ、厚みのある味わい。残糖は6.6 gあるが、総酸も6.6 gあり、バランスがとれた味わい。また、「モラヴィアン・マスカット2012」は上品なマスカット香を豊かな酸が引き締め、飲み口の良いワインだった。ともに現地での小売価格は6~ 6. 5ドルというから、日本での販売価格は2000 円弱といったところか。(M.Yoshino)

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