クレマンの需要旺盛 霜害でブドウ供給に不安の声

フランス8 地域のクレマン生産組合で結成するFNPEC とルクセンブルクのクレマン組合は、恒例のクレマン・コンクールをフランスのリムーで開催した。

643 本のエントリー・ボトルの中から190 本の優秀ボトルを選んだ。地区別に見るとアルザス27 本、ブルゴーニュ21 本、ロワール20 本、ルクセンブルク18 本などが上位にランキングされている。

 

コンクールに先立って行われた記者会見で、FNPEC フランク・ヴァシェット会長は、「2015年のクレマン出荷量は約7,900 万本。この10年で年率5~7%の伸びを続けている」と説明した。また、クレマン・ド・ロワールのクリスチャン・ポロー氏は、「10 年前、クレマン・ド・ロワールの出荷は年間400 万本程度だったが、現在は1000 万本に増えている」と語った。

 

クレマン・ド・サヴォワが2015 年9 月に認可され、フランスのクレマンは8 地域に広がった。生産シェアはアルザスが最大で49%、続いてブルゴーニュ20%、ロワール18%、リムー6%、ジュラ5%、ボルドー2%となっている。

 

問題はここ数年、ブドウの収穫量が少なくクレマンを仕込むためのワインが不足していることだ。今年は特にブルゴーニュの霜害で必要な収穫量を確保できないのではないかと心配されている。(M. Matsuura)

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