半世紀を経たCA最高峰のワイン ロバート・モンダヴィ・ワイナリー

1966年創業のロバート・モンダヴィ・ワイナリーは今年50周年を迎えた。

「1933年に禁酒法が廃止されてもカリフォルニアのワイナリーに大きな進展はなく、それが1960年代まで続きました」と、リチャード・アーノルドが話をきりだした。

 

1960年代になってようやく新しい試みをする人が出てきた。それがロバート・モンダヴィである。19世紀から評判の高かったオークヴィルのト・カロンにワイナリーを建てた。ステンレスタンクで発酵温度を制御しフレンチオーク樽でワインを熟成した。目指したのはヨーロッパの産地に負けないワイン造りだった。

 

リチャード・アーノルドは1974年入社。妻のスーザン・フレンチは1978年入社。職場結婚し現在もワイナリーで働いている。

リチャード・アーノルドは1974年入社。妻のスーザン・フレンチは1978年入社。職場結婚し現在もワイナリーで働いている。

創業の8年後にロバート・モンダヴィに加わったリチャードは、当時のことを鮮明に覚えているという。

「当時のト・カロンの地価は1エーカー当たり600ドルだった。それがいまでは50万ドルもする。高くなったのは地価だけでなくブドウ価格もそうだ。当時のカベルネ・ソーヴィニヨンはフレスノ産が1トン当たり300ドル、ナパ産は6,000ドル。ト・カロン産は12,000~25,000ドルでナパ産の2~4倍もしていた」。

 

ト・カロン・ヴィンヤードには1870年からカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培されている。ロバート・モンダヴィは1966年にト・カロンの4.8haを購入した。その後、1978年までに隣り合う区画を買い足し、現在の所有畑は130haになった。ちなみにト・カロン・ヴィンヤードの広さは約243ha。モンダヴィの他にはUCデイヴィスの実験畑が40ha、栽培家のベックストーファーが32ha、1979年にモンダヴィから移譲された40haをオパス・ワンが所有している。

 

「ト・カロンに限らずナパ・ヴァレーには、もはや新しくブドウ樹を作付する余地がない。1966年当時とはまったく変わってしまったので、今後は“モンダヴィ・ドリーム”再来の

可能性がほとんどない。これから新しくナパでワイナリーを興したいなら既存のブドウ畑を購入するしか手がない」と、リチャードはいう。(中略)

 

ロバート・モンダヴィ カベルネ・ソーヴィニヨン2013

オークヴィルとスタッグス・リープのブドウのブレンド。ト・カロン産は26%。購入ブドウが3分の1。カベルネ・ソーヴィニヨン87%、メルロ8%、カベルネ・フラン5%。ナパ・ヴァレーのベンチマークともいえるワイン。プラム、ブラックベリーなど新鮮なフルーツのアロマ。乾燥したハーブや皮革のヒント。リッチな味わい、シルキーなタンニン。3年続きの干ばつの最初の年。成熟期の水不足のせいかまだタンニンが少し収斂する。(K.B.)

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