三つ星レストラン御用達のシャンパーニュ「ルグラ」

シュイィ村の小さなシャンパーニュの造り手「R&L ルグラ」は、生産量のほとんどが、トゥール・ダルジャン、ギー・サボワ、ベルナール・ロワゾーなど、フランス国内の星付きレストランに供給されていたため、輸出されることが少なかった。だから、知る人ぞ知る、という存在だった。

 

<星付きレストランのシャンパーニュ>

ルグラは、シャルドネの聖地コート・デ・ブランの最北の特級格付けの村シュイィに拠点を置いている。自社畑5ヘクタールに加え、契約畑10ヘクタールもすべてシュイィ村の範囲内だけと決めている。

 

6代目当主のジュリアン・バルビエは、2000年に家業に参画し、2005年には他界した父を継いだ。ジュリアンは、父が1970年代に開拓した国内のレストラン市場を今でも重要視し、プライヴェートラベルも引き続き造っている。くだんの有名3店とは、それぞれ40年、30年、20年といった長い付き合いを続けている。

 

瓶底が真っ赤で、どこかのブランドのハイヒールのよう

瓶底が真っ赤で、どこかのブランドのハイヒールのよう

「ブラン・ド・ブランNV」

ここのスタンダードの銘柄で、ハウスシャンパーニュに使われているキュヴェでもある。シュイィ村らしい、黄桃やパイナップルを思い起こさせる熟した果実のふくよかさに、少しトスティーな香りも加わり、なめらかでやさしいタッチがある。

味わいも、なめらかで、フレッシュな酸ではありながら鋭角的な要素まったくなく、全体にやさしいタッチです。

 

presidence「キュヴェ プレジダンス ヴィエイユ ヴィーニュ 2007>

特別キュヴェで1981年から良年にだけ造っている。樹齢が40年から60年という古樹のシャルドネより。

熟した黄色い果実やハチミツ、ほんのり香ばしさが加わる温かみのある香りで、味わいもソフトで厚みがある。全体にふっくらとした印象のキュヴェで、豊か。

 

「キュヴェ オマージュ NV」

このキュヴェは、2012年に亡くなった父ジェラール・バルビエへのオマージュとして造られた。リザーヴ・ワインを複数ブレンドし10年間瓶内熟成を施した、マルチ・ヴィンテージという考え方だ。父が生前にブレンドして瓶内熟成していたものをまずリリースし、その後はジュリアンが独自にブレンドを考えている。およそ3年分をブレンドしているようだが、詳細は直接聞かなければわからない。

トーストやナッツといった熟成した複雑性のある香りが広がり出る。味わいにも落ち着きがあり、厚みがありソフトな口当たりで、後味の酸もきれい。

 

「キュヴェ エクセプショネル サン ヴァンサン 2008」

ルグラにとって最上の区画である古樹の区画より。素晴らしい年に、プレジダンスにするかサン・ヴァンサンにするかを考え、より長期熟成可能な酸が存在するヴィンテージをサン・ヴァンサンとして遅めにリリースする。ルグラのトップ・キュヴェで、これ以前は2000年がリリースされた。

香りも味わいも、とても若々しくハツラツとしている。黄桃や柑橘類などのフレッシュ感のある果実の香りが立ち上り、勢いがある。味わいにも力とテンションがあり、酸もしっかり。確か2年ほど前に試飲した2000年の華やかさを思い出すと、この2008年はこれから何年も置いておけそうだ。

 

輸入元:ベリー・ブラザーズ&ラッド

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