体験型情報発信の拠点としてリニューアルしたキリンビール横浜工場

キリンビール横浜工場は、現在の生麦に移転して今年90 周年を迎えた。年間約20 万名の来場者が訪れる工場見学ツアーを拡充するため、広報施設を大幅リニューアルし、10 月1日よりグランドオープンした。

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「見て、触れて、味わいながら、五感でビールづくりをリアルに体感できる広報施設」を基本コンセプトに、キリングループ商品を展示した「ウェイティングコーナー」、最新の映像設備であるプロジェクションマッピングを導入した「シアター」、ビール醸造や包装・容器の研究員と同じ目線を体験できる「ノミモノ・ラボ」を新設。さらに「ビールづくり体験教室」を拡充した。また、工場敷地内にキリン桟橋が完成し、海からのアクセスも可能となった。
こうして工場見学施設だけでなく、レストラン、散策路、ビオトープ等、横浜工場敷地全体で新たな体験型情報発信の拠点を目指す。
グランドオープンには横浜市長、鶴見区長も出席してセレモニーが行われ、報道関係者にお披露目した。
布施孝之社長は「キリンビール発祥の地は横浜・山手(外国人居留地)。当社は1907年に創業し、来年110 年を迎える。これもひとえに横浜の皆さんに育てて頂いたおかげだと感謝している。この横浜工場は1923年の関東大震災により山手の工場が倒壊したため、生麦の地に移転してきた。3年後の1926 年に操業を開始したので、本年で90周年を迎える。その節目に4半世紀ぶりに工場見学施設を大規模リニューアルした。8月23 日には海からの水路アクセスを可能とするキリン桟橋が完成したことにより、基本施設となるレストランビアホールとスプリングバレー横浜、またビオトープを合わせて、これまでの点の工場見学施設から、今後は横浜工場全体としてあらゆる世代の方にゆっくりと楽しんで頂く施設を目指している。こうした取り組みにより、横浜市の観光振興に少しでもお役に立てればと考えている」と挨拶。
最新映像技術を使った体験型コンテンツでは、「100 年以上にわたりビールづくりを行ってきたキリンには醸造哲学がある」とし、「キリンのイノベーションとは、単なる技術革新ではなく、お客様や社会にとって意味のある新しい価値を生み出すこと」と紹介。
そのイノベーションの歴史を感じてもらおうと、スタートしたのが工場見学「一番搾りうまさの秘密体験ツアー」。ツアー所要時間は80 分(工場見学60 分、試飲20 分)。開催時間10:00 〜 17:20。定休月曜日(祝日の場合は翌平日)。
フリースペース「ノミモノ・ラボ」では、ホップや麦芽などビールづくりに欠かせない原材料の展示なども行っている。「ビールづくり体験教室」は、インストラクターの指導のもと、仕込みや麦汁のろ過、ホップの添加などを体験でき、実際にピルスナー、ボヘミアンピルスナー、ボック、黒、赤の5つのタイプの中から好みのビールをつくることができる。自分でつくったビールは6週間後に手元に届くというもの。開催日時は毎週土・日(第3土・日を除く)及び第一水曜日の9:30 〜 16:30。参加費は1グループ6名(4〜5名でも可)で2万円(税込定額、ビール代、配送費、昼食代含む)。(A.Horiguchi)

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