シラー Syrahの新潮流

コート・デュ・ローヌ北部で生まれたシラーが世界中のブドウ産地へ拡散している。

シラーの新天地では、初めのうちは熟した果実とチョコレートのような風味、時にはジャムのように濃縮したワインを造っていた。オーストラリアのシラーズと栽培環境が似ていたからだろうか。しかし近年になって冷涼な気候で栽培されたシラーから胡椒のようなスパイス香のする瑞々しいワインが誕生している。

よくよく考えるとシラーのふるさと・北部ローヌは冷涼な気候だ。コート・ロティなどという熱そうなアペラシオン名が北部ローヌを暖かい土地だと錯覚させていたのかもしれない。実際のローヌは、ほぼ中央に位置するモンテリマールを境にシラーの北部ローヌとグルナッシュ、ムルヴェードルの南部ローヌに分かれる。そしてモンテリマールより北では涼しすぎてオリーブの木は自生しない。

冷涼地で育ったシラーのもつ胡椒のようなスパイスの香りがロタンドンという化合物によるものだとの研究成果が2008年に発表された。以来、ロタンドンの含有量は新しいシラー探しの目印の役割を担っている。この特集ではロタンドン含有量とセンス・オブ・フレッシュネスをキーワードに、シラーのふるさと・北部ローヌ地方、オーストラリア、日本を含むシラーの新天地で新しい潮流を探した。

 

この特集の内容は、以下の通り

北部ローヌのシラー/AWRI コン・シモス講演 オーストラリアのロタンドン研究/オーストラリアのシラーズの動向・変遷 大橋建一MW/シャプティエ in オーストラリア/マリコ・ヴィンヤードのシラー/チリのクール・クライメット・シラー/シラーあれこれ/対談 エンリケ・ティラド VS 安蔵光弘 チリと日本のシラー比較試飲

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