アサヒが欧州ビール事業を加速 18年から伊・蘭で『スーパードライ』自社生産へ

アサヒグループホールディングスの小路明善社長は、10月11日に買収手続きを完了した欧州ビール事業の今後の方針説明会を東京・千代田区の帝国ホテルで行った。

当日は英国・ロンドンに設立している同社100%出資子会社アサヒヨーロッパ(AEL)のヘクター・ゴンサベルCEOも同席した。

小路社長は「中期経営方針で掲げた“持続的成長を目指した企業価値向上経営”を有言実行していくには、“稼ぐ力”を強化する必要がある。それは国内で生み出したキャッシュをより収益率の高い海外事業に振り分け、そこからキャッシュリターンの最大化を図ること。成長エンジンは海外事業だと思っている」と欧州ビール事業買収の意義を説明。

そして、世界の大手ビール会社の「EBITDAマージン率」を比較しながら、「当社の酒類事業の収益率は24%で、世界№1ABインベブの39%に次ぐ第2位。ハイネケンの23%、カールスバーグの20%を上回っている」と紹介。今年の通期決算から国際会計基準(IAS)を導入予定であることを付け加えた。

「国内で多額の販促投資をして規模を稼ぐということではなく、トップブランドを伸ばし、収益率を高め続けていくことがキャッシュリターンの最大化につながる」とし、「プレミアムブランドとしての『スーパードライ』(以下、SD)のプレゼンス向上および販売シナジーを追求し、欧州市場における成長を加速させる」と語った。

 

 アサヒヨーロッパにSDチーム設置

すでに日本から派遣している統合チームを中心として、商品の製造・販売のほか、研究開発や生産技術、品質管理、マーケティングなど、幅広い分野における統合シナジーを創出する。さらに、欧州におけるSDブランドのマネジメントを強化するため、AEL内に「SDマーケティングチーム」を新たに設置する。

そこでは、欧州で『ペローニ』『グロールシュ』『ミーンタイム』などのプレミアムビールブランドを育成してきたノウハウを取り入れ、プレミアムビールとしてのSDブランドの確固たる基盤構築を図る。2018年には、イタリアとオランダにおいてSDの自社生産を開始し、欧州市場における提案力をさらに強化する。(A.Horiguchi)

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画像:小路明善社長とアサヒヨーロッパのヘクター・ゴンサベルCEO

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