ロシアン・リヴァーの単一畑から ピノ、シャルドネ、ジンに特化するハートフォード・ファミリー・ワイナリー

カリフォルニア、ソノマからドン・ハートフォード氏が来日した。ドンは、ケンダル・ジャクソンをはじめとして今や一大ワイン帝国を築いているジャクソン・ファミリー・ワインズのCEO を務めているが、その傍ら、妻でジェス・ジャクソンの娘でもあるジェニファーとともに1994 年に自分自身の小さな家族経営ワイナリーを興した。それがハートフォード・ファミリー・ワイナリーだ。
同ワイナリーはフォレストヴィルに位置し、ロシアン・リヴァー・ヴァレーの単一畑にフォーカスしつつ、ブルゴーニュ・スタイルのエレガントなピノ・ノワールとシャルドネ、そして古木の葡萄を使ったジンファンデルに特化したワイン造りを行っている。モダン中華とのコラボレーションを楽しむことをコンセプトに、輸入元のミレジムが主催したプレスランチョンで、ワイン造りの哲学を聞いた。

「目指しているのは、畑の個性を映し出したワインをつくること。4 年、5 年、6 年と熟成を重ねるとヴィンテージの違いを超えて共通した畑の個性が出てくるようになる。しかし、アロマや熟成香、そしてテクスチャーのなかにそれを生かすことは、栽培管理でも醸造法においてもそれほど簡単なことではない」
「だから、とても小さなブロックごとに葡萄を選別し、それぞれ500 ケース以下の小さなロットで単一畑のワインをつくっている。2014 年でいえばこうした単一畑ワインは20 種以上に及び、例外として幾つかヴィンヤード・ブレンドのワインも造っている。20 年以上にわたり常にこのスタイルでワイン造りを行ってきた」

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