ロシアン・リヴァーの単一畑から ピノ、シャルドネ、ジンに特化するハートフォード・ファミリー・ワイナリー

Russian River Valley Pinot Noir 2013。グリーン・ヴァレーとラグーナ・ヴァレー、そしてスミレやスパイス、高い酸とミネラル感に優れるセバストポール・ヒルズの葡萄を使用。チェリーやイチゴのアロマにちょっと土ぽっさが混じり、口の中ではオレンジの皮を思わせる心地良い苦味と酸がひろがる。滑らかな口当たり、フィニッシュにはシナモンやナツメグなどのスパイス香が立ち上がってくる。このワインは通常10ケース程度のところを、昨年はホワイトハウスが76 ケース(6本/ケース)を買い求め、ポーランドやスペインの首相訪米の際に供されたという。

Far Court Pinot Noir 2012。生産量はわずか300 ケース。ダークチェリーとココアのアロマとミネラル感、繊細で肌理細かいタンニン。フィニッシュの長さが印象的なワイン。ピノ・ノワールは毎年実験的に1、2のキュヴェで全房圧搾を試みているが、基本的に除梗だけ行い、破砕をせずに圧搾している。その理由は、「茎がよく熟した時は、ワインにスパイシーさやレイヤーの複雑さ、そしてテクスチャーをもたらすことが分かっている。しかし、カリフォルニアはハングタイムが短く、昼夜の寒暖差が少ない。茎がブルゴーニュほど急速にブラウンになりにくい」からだという。

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