若き兄弟のセンスが光る、ブルゴーニュの新星「バシュレ・モノ」

数年前に、ジャスパー・モリスMWが来日してお気に入りのブルゴーニュの新星を披露した。ふたつの小さなドメーヌのうちのひとつが「バシュレ・モノ」だった。当時は2011年を試飲し、今回は2013年を試飲した。いずれも背筋がピンと伸びた姿勢のよいワイン、という印象を受けた。

 

<マルク&アレクサンドル兄弟>
「バシュレ・モノ」は、2005年にマルク&アレクサンドル・バシュレ兄弟が興した小さなドメーヌだ。拠点はコート・ドールの南部、マランジュにある。シャサーニュ・モンラッシェの南にあるサントネイよりさらに南にあるAOCだ。マルク&アレクサンドルの祖父はシャサーニュ出身で、祖母はムルソー出身だが、ふたりで居を構えるにあたりマランジュを選んだという。

ドメーヌを立ち上げるにあたり、代々所有する畑に加えマランジュやサントネイにも買い足した。一度27haにまで広がったが、納得のいく品質のワインだけに特化したいと23haまで減らしたというから、とても厳格な性格の兄弟なのだと想像できる。

造りはピュアでタイトな、極めてストリクトなスタイルだ。ダイレクトプレスののち、デブルバージュして、樽発酵、樽熟成は新樽比率を低めに抑えバトナージュはゼロ。方向性がはっきりとしている。

ジャスパー・モリス曰く「今のブルゴーニュを大きくふたつに分けるとすれば『豊かでまろやかなタイプ』と『フレッシュでミネラル感が豊かなタイプ』がある」。この「バシュレ・モノ」はまさに後者に入る新進気鋭の造り手のひとつなのだ。

 

<2013年ヴィンテージ>

クラシックなヴィンテージ2013年の白と(マランジュ)赤を試飲した。どれも共通して感じたのは、タイトなボディでテンションがある味わいだ、ということだった。白は少しドメーヌ・ルフレーヴの若い時期に似ている部分がある。これから5年、10年と熟成したときに、どのような姿を見せてくれるのかとても楽しみだ。

Chassagne Montrachet 2013 

全体にタイトで清涼感のある香りで、綺麗なトースト香と黄桃などの熟した果実が感じられる。アタックはなめらかで、きっちりとした酸とミネラル感があり、バックボーンがしっかりとしている。柚子的な旨味のある酸が心地よい。早めに抜栓するのをお薦めする。

Puligny Montrachet 2013 

よりピュアでタイトな香り。少し時間が経過すると、少しずつトーストや熟した果実の香りが出てくるが、シャサーニュより閉じている。アタックはなめらかだが、全体に若く硬いが、グリップがありバランスが秀逸。芯がしっかりし、テンションが高い。早めの抜栓やデキャンタをお薦めする

Maranges 1er Cru Clos de la Bouti­ère 2013 

香りはまだ閉じている。ラズベリーのような小さな赤い果実のピュアな香りに、少々スパイスが加わる。しなやかなアタックで、ジューシーな酸があり、タンニンはとても細やか。タイトなボディで清涼感がある  (Y. Nagoshi)

輸入元:BB&R

 

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