『コンティニュアム』が2012ヴィンテージから100%エステートワインになった

エステートを開設した当初、2005 年~ 2007年の「コンティニュアム」は主にトカロン畑の葡萄から造られていたが、その後徐々にプリチャード・ヒルの葡萄の比率があがり、2009 年産は75%が自社畑の葡萄を使用。そして、このほどリリースされた2012 年産(希望小売価格3 万4000 円、税別)は初めて100%自社畑の葡萄を使った紛れもないエステートワインとなった。

 

2012 年産の品種別のブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニヨン78%、カベルネ・フラン11%、メルロ6%、プティ・ヴェルド5%。いずれも一枝あたりの房数を1~ 2 房に抑え、エーカーあたり1.5 ~ 2トン(歩留まり7 割として、26 ~ 35hl/ha)の低収量で収穫している。

 

ワイナリーに運ばれた葡萄は低温浸漬を7日間行った後、75%がフランス産のオークの発酵槽、25%がセメントタンクを使って発酵し、フレンチオーク樽で20 か月熟成をおこなった。

「ヒルサイドの葡萄を使い、収量を下げ、新樽比率を下げたことで、味わいの個性はこれまでと変わった」とティム。試飲した印象はまだ若く堅いが、ブラックチェリーやモカ、鉛筆の芯を思わせる複雑な香り、凝縮していながら滑らかな舌触り、余韻の長さが印象的なワインだ。

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