特集 ビール新時代へ 大手参入でクラフトビール市場活性化へ

成熟化する日本のビール市場の中で新たな成長エンジンとして、プレミアムビールやクラフトビールが注目されている。画一化、均一化し過ぎた日本のビールに対する「揺り戻し」との声もある。

ビールに限らず生鮮食品の売り場では、生産者の顔が見える〇〇とか、地場産やブランド野菜、朝採り野菜など、地産地消や限定感、鮮度感を訴求するPOPが目立つ。コンビニエンスストアやスーパーマーケットでも全国一律ではなく、各エリアや場合によっては各店舗の自由裁量で品揃えを強化する動きもある。

そうすることで多様化した消費者ニーズを少しでも汲み取ろうとしている。“脱コモディティ化”ともいわれるこうした流れは後戻りできない。ビールについても、特にPB商品とNB商品が多く競合するコンビニエンスストアのリーチインは、今やプレミアムビールやクラフトビールの市場争奪戦の主戦場となっている。

 

クラフトビールの市場性についていえば、“振り子”の振れ幅がどれぐらいになるかは定かでないが、大手の本格参入によって、現在の1%未満から「3〜5%」という見込みもある。うまく成長すれば、大手にとってもビールで久しくヒット商品不在の現状を打破する突破口として、テストマーケティングの重要な市場ともなるだろう。

 

一方、1994年の地ビール解禁以来、これまでコツコツと20年間、市場を開拓してきた中小の地ビールメーカーは大手参入を期待と不安の両方の眼差しで見つめている。そしてその“本気度”に注目している。

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