特集 ビール新時代へ 大手参入でクラフトビール市場活性化へ

なお、クラフトビールに求められる“バラエティ深化”という中で、トレンドセッターの役割を担っているベルギービールの一大イベント「ベルギービールウイークエンド(BBW)」は今年6年目で史上最高の盛り上がりを見せている。当分、クラフトビールブームは続くとの見方が強い。

 

将来のビール類の酒税一本化はプレミアムビールやクラフトビールにも追い風といえる。

 

現在の日本の酒税法ではビール(類)は「発泡性酒類」として、ワインや清酒などの「醸造酒」とは区別されている。しかし、ビールは発泡酒や新ジャンルで見られる「機能性商品」とは一線を画する形で、「醸造酒」として再度、原材料へのこだわりや造り手の技術など、その本質的な価値が見直されて然るべきだろう。担税物資として、これまでの極めて高率な課税から解放され、「醸造酒」として確固たる地位を築くことを期待したい。

 

さて、クラフトビール市場に本格参入したキリンとサッポロの醸造家お二人に話を聞いた。キリンSVBシニアマスターブルワーの田山智広氏は商品開発研究所所長でもあり、キリンの新商品発表会では顔を見ない日はない。製造現場からキリンV字回復の役割を担う醸造家兼エンジニアだ。また、サッポロJPB(ジャパンプレミアムブリュー)マスターブリュワーの新井健司氏は新価値開発部から大抜擢された。それぞれビールに対する情熱は人一倍熱い。(A. Horiguchi)

 

キリンSVBシニアマスターブルワーの田山智広氏インタビュー

サッポロJPBマスターブリュワーの新井健司氏インタビュー

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