標高1500mの石灰質土壌アドリアンナ畑から生まれる「カテナ」による究極のマルベック

栽培ディレクターのルイス・レジナートは1999年から「カテナ」に務め、2010年よりディレクターとなった人物だ。「カテナ」がどのような変革を経て、究極のマルベック「アドリアンナ ヴィンヤード ムンデュス・バシユス・テラエ」を生み出すに至ったのかを説明してくれた。

改革1:1980年代に第一の改革としてワイン造りを見直した。3代目ニコラス・カテナがカリフォルニアのバークレーへ行った際、故ロバート・モンダヴィに会い刺激を受け、カベルネ・ソーヴィニヨンを植え、フレンチオークを使い始めた。また、カリフォルニアからポール・ホッブスを招くなどして最新のテクノロジーを取り入れた。そして、アルゼンチンワイン輸出の先駆けともなった。

改革2:1990年代になると、コンサルタントと話しながらさらに次なる展望に想いを馳せた。結局気候が温暖すぎると考え、標高の高い位置で、伝統品種のマルベックを栽培しようと決めた。成熟するかどうかのリスクを抱えながらも、標高1,500mのアドリアンナに1992〜96年に植樹した。霜も降りる冷涼な場所だ。

改革3:丘の上から眺めると、土の色が大きく異なることに気がついていた。そして葡萄の成長も異なる。「フォルトゥナ・テラ」は深い土壌で保水力があるため、秋になっても葉は長く緑色を保てる。反対に保水力がない土壌はストレスが多く、早めに黄色へ変わってしまう。2003年から土壌のリサーチを始めアドリアンナ畑110haを区画分けした。区画別キュヴェのリリースは2008年ヴィンテージより。とても良いフィードバックを得ている。

土壌:4回氷河期があり、山側から氷河が降りてくるにあたり扇状地ができた。そのため山側に大きな石が堆積し、徐々にシルトから粘土へと変わっていく。土壌は主に4つの層からなり、最も古い下層は30km運ばれてきた丸石や岩。カルシウムは少ない。その上は石や岩が多いが、石灰岩が覆っているためカルシウム7.28%。その上はライムストーンで16.2%のカルシウム。表土は近年風によって運ばれて砂。カテナは、アルゼンチンで最初にISOよりサステイナブルの認証を得ており、2017年に有機栽培の認証も取得するという。

シャルドネを2種類、マルベックを3種類、畑の地図を見ながら試飲した。(Y. Nagoshi)

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