ワイナリー協会主催 第5回ワークショップ「MBAのスタイルと醸造方法」

日本を代表する赤ワイン用品種、マスカット・ベーリーAがいまとても面白い。近年、この品種を使ったワインの品質が著しく向上しているとともに、日本各地の造り手達が自分の理想とする味わいを求めて様々なスタイルのワインをつくり始めるようになってきた。OIVへの品種登録がさらにこの動きを加速させている。

日本ワイナリー協会はこのほど、「マスカット・ベーリーA のスタイルと醸造手法」をテーマにした第5 回「醸造技術者のためのワークショップ」を開催した。当日はワインジャーナリスト佐藤吉司氏をモデレーターに、山形、山梨、岡山、広島の造り達がパネリストして参加。各氏はブラインドテイスティングを交えて、

自らのMBA ワインの目指すスタイルと醸造法、将来展望などについて語り合った。

この日、ブラインドで試飲に供されたのは次の6つのワイン。①広島三次ワイナリー「TOMOE マスカット・ベーリーA 木津田ヴィンヤード 2015」、②シャトー・メルシャン「穂坂マスカット・ベーリーA セレクテッド・ヴィンヤーズ2014」、③ダイヤモンド酒造「シャンテY.A. ますかっと・べーりーA Yearre cuvee K 2014」、④勝沼醸造「アルガーノ・モンテ2015」、⑤サッポロビール岡山ワイナリー「グランポレール岡山マスカット・ベーリーA 樽熟成2015」、⑥朝日町ワイン「マイスターセレクション遅摘み マスカット・ベーリーA」。

各パネラーから自分のワインづくりの特徴と目指しているスタイルについて説明が行われた後、ディスカッションのテーマは収穫のタイミング、セニエ、除梗破砕と全房発酵の違い、酵母添加の有無、MBA特有の甘い香りについての評価、補糖・補酸についてなどへと発展し、さまざまな意見が交わされた。大粒、大房になりがちなMBA の房づくりをしっかり行い、低収量で健全な葡萄を仕込むことは大前提だが、造り手が望むスタイルと醸造法の違いによって、多様な香味のMBA ワインができることを教えてくれるセミナーとなった。残念ながら時間の制約もあり、今回はあまりディスカッションのテーマとしては深掘りされなかったが、次回は是非「MBA ワインの地域特性」についても話を聞いてみたいと思った。 (M. Yoshino)

試飲に供されたワインの造りと味わいの特徴、造り手の思いについてはWANDS誌4月号をご覧ください。ウォンズのご購入・ご購読はこちらから

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