ProWein2017 今年も記録更新!! ますます魅力を増す世界最強のワイン・アルコール飲料トレードフェア

3月19日から21日の3日間、ドイツのデュッセルドルフで開催されたProWein 2017。60か国から6500を超える出展者を数え、昨年の50か国から6200出展者という記録を塗り変えた。来場者においても130か国から5万8500人と、前年の126か国から5万5700人という数字を上回った。既に業界トップの見本市というポジションは確立しているものの、この前年を凌ぐ躍進で、世界最大のワイン&スピリッツ展示会としての存在感は揺るぎないと印象づけた。

 

成長の歩みと今後の展開

ProWeinは1994年に第一回が開催され、321の出展者と約1500人のビジターという規模から出発した。2013年からはProWein チャイナが上海で毎年開催されるようになり、2016 年4月での開催を境にProWein アジアと改称。さらに、2016 年にシンガポールでの初開催が成功を収めたのに続いて、畳みかけるように今年5月に香港でも初開催、11月に定番の上海へと続く。本拠地デュッセルドルフでの来年の開催は3月18日~20日、再来年は17 日~19日を予定している。

 

豊かな国際色、新たな発見への期待感

ひとつの大きな特徴として、ワイン生産国で開催される見本市には珍しく自国のワインが中心になっていないことが挙げられる。本年の出展者内訳概数は、イタリア1600、フランス1500の2か国でほぼ半分を占め、これにドイツ1000、ニューワールド600と続く。来場者は、2人に1人は外国から。彼らからすれば目玉にも映りそうなドイツのホールを最も奥に配置し、各国満遍なく回遊させるレイアウトとなっている。これにより、各国の情報が次々と視界に入って来て、国際性がより強く印象づけられる。目的地から目的地までの移動の間に、予期せぬ出会いが待っているかもしれない、という期待感も醸成される。

 

プロフェッショナルな商談の場

もうひとつ、これは今日ほど規模が大きくなかった時からの強みだが、取引の意思決定権を持つ来場者が多いことだ。少なくとも来場者の3分の2はマネージャークラスで、輸入業者や大手販売チェーンのキーマンなども含む。何かしら購買しよう、投資しようという明確な意思を持ってこの場に臨むから、会期中に取引が成立したり、その直後に受注計画まで至ったりする件数は約60%と、かなり高い。つまり、冷やかしで終わることの少ない、実り多い商談の場なのだ。

 

継続することで確立したブレない強み

「展示会の構成内容は昨年と比べて特に大きく変わっていないし、初出展もポーランドのワイナリーとポルトガルの島アゾレス諸島のビコ・ワインくらい」と、メッセ・デュッセルドルフ広報部門マネージャーのクリスティアーネ・ショーンは言う。

シャンパーニュ・ラウンジやMundus Vini、Fizz Lounge などはすでにお馴染みの定番イベントだが、プレゼンテーションの中身はアップデイトされている。人気のコーナーに足を運べば、何かしら新たなものが見つかるのだ。

商談ばかりではなく、ProWein フォーラムや各パビリオンで開催されるセミナーなど、チャネルの人々にとって必要な情報や気づきを与える場も数多く用意されている。

 

ストレスを感じさせない秀逸なオーガナイズ

広大な会場と大きな出展規模数のわりに、レイアウトがわかりやすく移動しやすい。一旦、出展リストとマップの見方をマスターすれば、効率よく見て周れる。インフォメーションブースにいるスタッフの案内は過不足なく的確だ。この辺りは、ProWein に限らず、国内の他の都市で開催される他業界分野の大規模なメッセでも感じることなので、見本市はドイツのお家芸と思って良いのだろう。

その一方で、ProWein だからこその利便性も光る。まずはデュッセルドルフという都市の地の利。東京からデュッセルドルフ国際空港までANAの直行便が飛んでおり、国際空港からメッセ会場や中心街、中央駅までバスや鉄道など公共交通機関でスムーズにアクセスできる。そして会期中はProWein の入場バッジで市内の公共交通機関が乗り放題。会場内のツーリストインフォメーションで路線図が入手できるし、目的地までの行き方も教えてくれる。市街地までノンストップで行くバスなども増便されていて、移動のサポート体制が万全だ。公共交通機関の発達による利便性は、多忙な日本からの出張族にとって来場のハードルが低い。目的の仕事以外に余計な労力を費やさないで済むのは、大きなアドバンテージだ。

 

2020年のワイン市場を占うガイゼンハイム大学との共同調査

ProWeinは、ガイゼンハイム大学*¹ 経営管理・市場調査学部と共同して、46か国から約1500人のワイン専門従事者に対してトレンドや業界展望についての意識調査を行い、ビジネスリポートとして纏めた。その目的は、各国のワイン生産者やワイン販売従事者らと知見を共有すること。進みゆくグローバリゼーション、刻々と変化していく世界のワイン市場に対応すべく、2020 年までの予測をすることにある。

このプロジェクトを率いたズィモーネ・ローゼ博士がプレスコンファレンスで調査結果を発表した。業態の違いや国ごとの認識のギャップが浮き彫りにされていて、なかなか興味深い。(S. Kondo)

つづきはWANDS誌2017年5月号をご覧ください。ウォンズのご購入・ご購読はこちらから デジタル版もできました!

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