特集 ビール/中元ギフト商戦スタート 最盛期に向けてヤマ場つくれるか?

百貨店のギフトセンターが開設し、中元商戦がスタートした。ビール各社とも定番とプレミアムを両輪に、顧客ニーズに応えたラインナップを強化し、最盛期に向けて大きな需要のヤマ場をつくりたいところ。目前の『父の日』に向けた販促にも力が入る。今中元期のビールギフトの計画はアサヒ101%、キリン120%、サントリー101%、サッポロ105%といずれもプラスを設定。キリンは昨年に続いて2割増と強気の姿勢だ。アイテム数は、サッポロ以外は昨年よりも絞り込んでいる。

 

百貨店がネット受注を強化

今年の中元商戦では、百貨店において、インターネット受注の取り組みを強化する動きが目立っている。こうした中、三越日本橋本店では、ビール大手4社揃い踏みで、「お中元インターネット承りスタートセレモニー」を行い、ネット受注を開始した。

主要百貨店の今中元期の売上目標は別表の通りである。ビールギフトを含む中元ギフトの計画はほぼ前年並みだが、ネット受注は各社とも高い伸びを計画している。

その売れ筋予想ベスト5を見ると、ビールはいずれも3位までにランクインしている。ビールが売れ筋予想トップの三越では、インターネット限定の中元ギフトを約80 点(前年各約60 点)と増やし、全商品を送料無料で提供する。伊勢丹も同様だ。受付期間を店頭より先行させ、5月12 日(伊勢丹は19 日)から8月19 日まで展開する。

高島屋では、人工知能(AI)技術を利用したオンライン上の自動応答機能を導入し、ネット受注の効率化を図ることで8%を計画。また、3割増を計画する大丸・松坂屋では、インターネット限定約350 点を含めて合計約1200 点の優待割引ギフト(夏の優待ギフト)を用意し、顧客の囲い込みを図る考えだ。店頭より先行して5月10 日から受注を開始。かつての早期受注合戦の主戦場が、店頭からインターネットへと移行しているようにもみえる。

三越日本橋本店では、今年からビール4社の限定ギフトが出揃ったことで、今回のセレモニーとなった。これにより、今期のギフト商戦の売れ筋予想では、ビールが昨年の2位から1位に返り咲いている。

実際にギフトセンターを覗いてみると、東京国立博物館限定ギフトとして、葛飾北斎の錦絵をあしらったザ・プレミアム・モルツや、歌川広重の浮世絵をあしらったヱビスなどのデザイン缶のセットが、最も目立つ特設コーナーに陳列されている。

さらに、日本が誇る食文化の魅力を国内外に発信するこだわり食材とのコラボレーション企画として、鹿児島産蒲焼とドライプレミアム豊醸セット、熊本産ハム・ソーとザ・プレミアム・モルツセット、三陸産の海の幸とキリン一番搾り「仙台づくり」、また、桃のゼリーとスーパードライジャパンスペシャルセットなどを取り揃えた。

いずれも店頭とネットの両方で注文できるが、受注期間はネットの方が店頭より前後ともほぼ20 日間長くなっている。(A.Horiguchi)

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トップ画像:中元商戦のインターネット承りスタート宣言(三越日本橋本店)

主要百貨店の今中元期の売上目標 単位:%
中元合計 うちネット
三越日本橋本店 100 105
伊勢丹新宿本店 100 105
高島屋 100 108
大丸・松坂屋 100 130
西武池袋本店 102 102
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