オルネッライア2014 ヴェンデミア・ダルティスタの命名はレッセンツァ L’Essenza

オルネッライアは2006年ヴィンテージより「ヴェンデミア・ダルティスタ」を継続している。毎年醸造責任者のアクセル・ハインツがその年の個性を象徴する言葉を選び、現代美術アーティストに、その言葉をテーマにした作品の創作と限定ボトルのオリジナルラベルデザインを依頼する、というものだ。

今年リリースの2014年は「レッセンツァ」=エッセンス(本質)だ。2014年はイタリア全体で雨の年と言われるが、ボルゲリはそれほど悪くない。むしろ「最も収穫期が長く最も遅く収穫した年だ。2010年とタンニン、ポリフェノール、pH値がよく似ていて、エレガントな仕上がりだ」と、エリア・マネージャーのパトリック・ラシャペルは言う。

7月までは順調で、8月の降雨量は平年の6倍以上の200mmと多く冷涼だったが、丹念に手入れをして病害を回避できた。その後の9月と10月は乾燥した晴天に恵まれたため、ゆっくりと成熟した。ただし、ひとつの区画で3回収穫したケースもあり、慎重な選果が必要だった。例えばメルロは9月6日から収穫が始まったが、10月までかかった区画もある。すべての収穫終了は10月22日だった。

ブレンドは、例年よりカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が低く34%、続いてメルロ32%で、プティ・ヴェルドは過去最高の比率で20%、カベルネ・フラン14%だった。フレッシュな果実、上品な香り、しなやかなタンニンと緻密なテクスチャーが印象に残った。

アクセル・ハインツのコメントには「特に印象的なのは上質なタンニンです。シルクのように滑らかで、細やかで荒々しさが全くありません。このヴィンテージはオルネッライア・ワイナリーの真髄、オルネッライアのエッセンスが表現されています」とある。

ちなみに似ているという2010年は、9月中旬から収穫が始まり終了したのが10月12日。カベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロ39%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド各4%。少し熟成し始めたしなやかな香りで、まだ素晴らしいバランスを保った上品な味わいだ。(Y. Nagoshi)

*2014年「レッセンツァ」のラベルデザインはブラジル人アーティスト、エルネスト・ネトによる

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