SWIが豪州ワイン「ヤルンバ」「オックスフォードランディング」を新規取り扱い

(左から)山崎雄嗣、ニック・ウォーターマン、ルイザ・ローズの各氏

(左から)山崎雄嗣、ニック・ウォーターマン、ルイザ・ローズの各氏

「今回発売するヤルンバ社は166年の伝統をもつ家族経営企業であり、ワイン造りにおるたゆまぬ革新は我が社の“やってみなはれ”の精神にも通じるものがある。国内のワイン市場は値段の面では二極分化しつつあり、600~1100円のスタンダードレンジは伸びていないが、500円程度のロー・エンド市場と1500円以上の中高級レンジが伸びている。この価格帯におけるオーストラリアワインの存在感はいまのところ決して大きくない。我が社は現在オーストラリアワインとしてはマックウィリアムス(販売価格1200円程度)を取り扱っているが、今年1月から日豪EPA協定が発効し、7年間かけて2021年度までにワインの関税がゼロになる。チリと同様に、質の良いワインがリーズナブルな価格で販売され市場を広げる可能性は高い。ヤルンバの取り扱いは、穴が空いているエリアを埋めるということだが、特に2000円台のワイ シリーズはオーストラリアワインの品種の多様性をきれいに表現していると思う。まずは業務用市場を中心に全国1500店の飲食店での取り扱いを目指す。SNSやブログ、自社メディアを通して浸透を図っていきたい。年間(12か月ベース)で1万5000ケース、中期的には3万ケースを目指し、ロス・ヴァスコス、ウィリアム・フェーブル、カーニヴォに次ぐ(この価格帯での)中核ブランドとして育てていきたい」。

 

また、将来(ヤルンバが運営する)ネゴシアン・インターナショナル傘下のプレミアムブランドも取り扱う予定はあるか、という本誌の質問に対して、山崎社長は「その可能性も視野に入れていないことは無いが、まずは本体のブランドでしっかり実績を積んで行きたい」と答えた。

この日の会見にはヤルンバ社からジェネラル・マネージャーのニック・ウォーターマン、チーフワインメーカーのルイザ・ローズ両氏も同席。ウォーターマン社長は、「ヤルンバは1849年にサミュエル・スミスによって設立され、現当主のロバート・ヒル=スミス氏は5代目。サントリーとはたくさんの共通点があるが、中でも①フォーティファイドワインからスタートした、②世界50か国以上に製品を販売し、その多くが家族経営企業であることなどが非常に似ている。また、南半球で唯一、自社製樽工場を持ち、育苗場では新しい品種の開発を進めるほか、ロバートの父が1958年にマレー河畔に植樹しこのエリアが今日の重要な葡萄栽培地として発展する礎を築くなど、様々な面で革新性を発揮している」と紹介。ルイザさんは、ヤルンバ エデンヴァレー ヴィオニエ2014などの試飲を通して、ヤルンバにとってのヴィオニエの重要性を強調した。

(M.Yoshino)

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