シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原と椀子にワイナリーを新設

シャトー・メルシャンが長野県にふたつのワイナリーを新設する。塩尻の桔梗ヶ原ワイナリーと上田の椀子(マリコ)ワイナリーだ。

 

桔梗ヶ原ワイナリーのイメージ

2018 年にオープン予定の桔梗ヶ原ワイナリーは、1938 年に開業した塩尻セラーの建屋を生かし、醸造設備を新設する。桔梗ヶ原は「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー」に象徴される日本ワインの品質を世界に知らしめた銘醸地で、小規模なワイナリーとして、初年度約1000~1500ケースの生産を予定している。

 

一方、椀子ワイナリーは2003 年に開園した椀子ヴィンヤードの丘の上に2019年秋にオープンする予定だ。ここでは、セラードア・セールスの機能を備え、ブドウ畑からワイン醸造までを体感できるブティックワイナリーになる。初年度約5000ケースの生産を予定している。

 

これらの新しいワイナリーの設立にあわせ、甲州市勝沼町のワイナリーは、誰でも楽しめるワイナリーとして2018 年6月に、一部見学コースをリニューアルする。こちらの年間生産予定数量は約5万ケース。

 

3ワイナリー体制にすることで、現在の3 万5000ケースから10 年後(2027 年)に6万7000ケースへと拡大する。自社管理のブドウ畑は、山梨・城の平、長野の椀子と片丘、さらに今年から開墾の進む山梨・上小田原があり、全部で約40haになる。これを2027年までに約76haまで広げる計画だ。

 

椀子ワイナリーのイメージ

シャトー・メルシャンは、より品質の高いワインを造るため、城の平に勝沼ワイナリーがあるように、桔梗ヶ原と椀子にも新たにワイナリーを設立することに決めた。産地により近い場所で醸造をすることでさらなる高品質なワイン造りを目指す。

 

ワイン市場は直近10年で1.5 倍に拡大し、さらに2020 年に向けて成長を続けるものと期待される。日本ワインはこの市場全体の成長ドライバーの役割を果たしている。メルシャンの今年9 月までの日本ワイン販売量は約2万6000ケースで7%増。このうちシャトー・メルシャンは1万7000ケースで9%増と好調に推移している。

 

シャトー・メルシャンのヴィジョンには品質向上の追究とCSV(共通価値の創造)の実践のふたつがある。3ワイナリー体制にすることで、①全国からの集客で産地が活性化する、②地元と連携したCSVの強化、③地元のワイナリーとの技術交流、④(限定生産ワインなどの)直販機能と顧客満足度の追究、を実現することができる。

 

シャトー・メルシャンでは3ワイナリー体制に加え、海外市場の強化やお客さまイベントの実施、ファンコミュニティによる直接対話の強化など、日本ワインが日本で愛され親しまれ、世界的にも優れた個性を持ったワイン産地として認められることを目指している。今後もシャトー・メルシャンの動向から目がはなせない。

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