ウイスキー市場に新しい風を! インド産シングルモルトウイスキー ポール・ジョンが日本上陸

国分グループ本社は昨年12 月4日から、インド産シングルモルトウイスキー『ポール・ジョン』5アイテムを新発売した。製造元のジョン・ディスティラリーズ社は1992 年に創業し、ウイスキー、ブランデー、ワインなどを製造するインドで第4位の総合酒類メーカー。2012 年にリリースした『ポール・ジョン』は、インド国内はもちろん、英国、米国、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリアなど、世界35か国で発売。IWSC をはじめ、世界的な酒類コンテストで受賞歴がある。

また、ウイスキー愛好家の会員制組織「ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)」では、インド産初の認定ボトルに選ばれた。輸出マネージャーのマドゥ・カンナ氏が初来日したのを機に、5アイテムの特徴と、ニューワールドウイスキーの可能性などについて話を聞いた。

 

インドのアイデンティティーを訴求

ポール・ジョンは創業者で現会長のポール・P・ジョン氏の名前をブランド名にしている。「いわゆるブレンデッドウイスキーしかなかったインド国内において、世界で勝負できる本格的なインド産シングルモルトウイスキーを造りたい、というジョン会長の情熱があってはじめて実現することができた」と紹介。

インド産のシングルモルトウイスキーは、スコッチウイスキーと同じく大麦麦芽を使用し、ポットスチルで蒸留し、オーク樽で熟成させる。

蒸留所はアラビア海に面したインドの西海岸のゴアGoa にある。ゴアはインド随一の観光地でもある。

「インドのアイデンティティーをはっきりと打ち出そうと、化粧箱には、象をモチーフに描いている。原料となる大麦麦芽は、ヒマラヤ山脈の麓で栽培・収穫された六条大麦を使用することで、オイリーでバターのような豊かな口当たりとなる。熱帯性気候のため、熟成が早く進む。エンジェルズシェアはスコットランドが年率2%に対し、ゴアでは8~10%と高いため、ポール・ジョンでは6~7年の熟成でボトリングする」という。

 

5アイテムがそれぞれの個性を発揮

日本上陸した『ポール・ジョン』は、ノンピートの「ブリリアンス」(700ml、46%、希望小売税別6000 円)、ライトピートの『エディテッド』(46%、7000 円)、ミディアムピートの『ボールド』(46%、8000 円)、ノンピートの『クラシック』(55.2%、1万2000 円)、ミディアムピートの『ピーテッド』(55.5%、1万2000 円)の5アイテム。

主原料はインド国内産だが、ピートはスコットランドのアイラ産とアバディーン産のものを単独もしくは併用している。それもスコットランドからピートを輸入し、デリーのグルガオンにある製麦所で別々にピートを焚き、出来上がったピート麦芽をゴアの蒸留所で使用するという徹底したこだわりぶりだ。

エディテッドは、アイラ産とアバディーン産のピートを併用し、ボールドはアイラ産のピートのみ、ピーテッドはアイラ産とアバディーン産を併用しているが、アバディーン産を多く使用している。

「ポール・ジョンの5アイテムは全く違った味わいになっている。飲み比べると、これはアイラ、こっちはスペイサイド、あるいはハイランドというように、スコッチウイスキーが持っている個性と同じものを見つけることができる」という。

 

本格カクテルとしての可能性も

ポール・ジョンには、熱帯のパッションフルーツのような厚みのある味わいに、パンチの利いたスパイシーでスモーキーなフレーバーが心地よく感じられる。

「インドは暑い国なので、これまでは私を含めてインド人は、いわゆるブレンデッドウイスキーのソーダ割りを楽しんできた。日本ではもっとソーダ割りの文化が定着しているので、シングルモルトのポール・ジョンでもその香りや味わいを楽しめると思う。また、プロのバーテンダーは、ポール・ジョンが持っている独特の個性をカクテルに生かして、これから素晴らしいカクテルを提案してくれるのではないか」と期待感を覗かせた。

 

ニューワールドウイスキーのリーダーに

台湾、オーストラリア、スウェーデンのニューワールドウイスキーが台頭している。

「インド産のシングルモルトウイスキーは全く新しいカテゴリーといえる。5大ウイスキーに次ぐ、新しいウイスキーがあるとすれば、それはインドになる可能性が大きい。友達が訪ねてきた時に、今まで飲み慣れたものではなく、何か新しいもので乾杯しようということがある。ポール・ジョンの歴史はまだ浅いが、あと5~ 10 年もすれば、ニーワールドウイスキーのリーダーになるのも夢ではない」と締めくくった。(A.Horiguchi)

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