1925年創業のヴェローナの「パスクア」3つの新プロジェクトを始動

家族経営を続ける「パスクア」は、リカルド・パスクアが1925年に3兄弟でワイナリーを始めた。その後1970年代に引き継いだ息子のウンベルトもやはり3兄弟で運営し、2代目は輸出を開始した世代だ。2015年からは3代目の4兄弟姉妹が後継した。100haの自社畑と300haの契約畑のブドウを扱い、ヴァルポリチェッラが主体の造り手で、10年前から畑と醸造設備に投資して「新生パスクア」に転換した。

 

新生パスクアの3つのプロジェクト

3代目の長でありCEOを務めるリカルド・パスクアが来日し、新たな3つのプロジェクトについて説明した。

右から2番目のボトルがこのシリーズ

1)「ロミオとジュリエット」シリーズ

ミレニアル世代へアピールするための商品。ヴェローナにあるジュリエット生家とされる家屋の壁には世界中からの観光客による「愛」が描かれている。“ヴェローナ・イン・ラブ”という世界的に有名なイベントがあるようだ。その独特なペイントに注目し、壁の写真を撮りラベルに仕立てた。まず赤ワインをリリースし、次にガルガネーガで白を造り、2016年からプロセッコも始めた。実にイタリアらしい面白いアイデアで、プレゼントにも使えそうだ。

2)「11ミニッツ ロゼ」

 トレッビアーノ・ディ・ルガーナ50%、コルヴィーナ25%、カルメネール10%、シラー15%を、ホールベリーのままロータリーファーメンターで4品種ともに11分間スキンコンタクトして、淡い色合いを引き出したロゼ。品種構成と命名もユニークだ。

ドーナツ状の表ラベルには2000年前のラテン語の詩が記され、中央には裏に貼られた女神の肖像画が見える仕組みで手が込んでいる。ボトルの形状も印象的で「インスタ映え」しそうだ。カルメネールとシラーは「この地域では稀な品種だが、美しい色に加えストラクチャーを与え長寿にするために選んだ。外観も含め、他者が行なっていないことをしようと決めた」。

3)「マイ・ディーレ・マイ」

 Mai Dire Mayは英語にすると “Never Say Never” 決してあきらめない、を意味する。こう命名されたのは、スペリオーレ4,000本、アマローネ2,000本のみを生産するヴァルポリチェッラだ。同地域東部のイッラージ地区の標高450mにある26haの畑をパスクア家が購入した時に、兄弟でこう言ったという。

「前オーナーは、アマローネの達人と言われるダル・フォルノ・ロマーノから長年助言を受けてきた人物だから畑の状態が完璧だった。弟のジョヴァンニと誰も造ったことのないヴァルポリチェッラを造ろうと、ここの購入を決めた」。

2010年のアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは、コルヴィーナ65%、コルヴィノーネ15%、ロンディネッラ10%、オゼレータ10%。4ヶ月アパッシメントしたブドウで、低温浸漬3〜4日後、40日の醗酵、その後フレンチオークの225ℓと500ℓの新樽で24ヶ月熟成させる。

カラメル、チョコレート、トースト、チェリー、スパイスなど複雑で豊かな香りで、圧倒的な力強さのある味わい。2015年に畑を購入したので2016年ヴィンテージから新生パスクアの作となる。(Y. Nagoshi)

輸入元:国分グループ本社

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