NEWS/チリ中部沖地震 ブドウとワインの被害は軽微

17日のチリ中部沖を震源とするマグニチュード8.3の地震で、沿岸地域が津波による大きな被害を受けたと報じられている。日本でも18日朝から、北海道から沖縄までの太平洋側で最大1mの津波の恐れがあると気象庁が津波注意報を出した。

 

地震から一夜明けて、震源地に近い沿岸各地から地震とそれに続く津波の被害が続々と報告されている。しかし9月18日がチリの建国記念日に当たったこともあって、詳細な情報がなかなか届かず事態の全容が掴み切れていないのが実情だ。

 

ワイン業界にとって不幸中の幸いは、ブドウとワインへの被害が極めて軽微だったことだ。震源地はブドウ産地でいうと、DOリマリヴァレーとDOアコンカグアヴァレーの中間にあたる地域の沖合だ。リマリとアコンカグアはおよそ500km離れており、この地域にブドウ畑はない。なぜここにブドウ畑を拓かないのか。それは、ここはアンデス山脈がグッと海に迫り出していて適当な耕作地がないばかりか、フンボルト寒流からの冷たい風に吹きさらされて、植物が育つには寒すぎるからだ。生えているのは背の低い高山植物だけである。

 

問題はワイン積出港のバルパライソの状況だが、バルパライソ港は2mの津波に襲われたが、ほぼ平常通り動き出しているという。

コノスルを輸入するスマイルから次のようなレポートが届いた。

「①被害状況等 コノスル・スタッフに人的被害は出ておらず、ワイナリーやボトリングプラントにも損壊等の被害はほとんどなく、通常営業しております。一部のセラーで軽微な被害はあったようですが、すぐに補修完了したそうです。

②ワイン輸送への影響 港湾当局からの情報によればバルパライソやサン・アントニオなどワインが出荷される港については、通常通り動いているとのことです。船のスケジュールには0日~数日の遅れが発生することが見込まれておりますが、大幅な遅延はないものと思われます」。(K.B.)

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