2015年上半期輸入ワイン市況

値上げで消費は停滞 輸入量3%増、泡は3.5%減

 

今年上半期(1~6月)のワイン市場の伸びはここ数年に比べて鈍化している。国産ワインも含めた市場全体の伸びは102~103%に落ち着いたのではないか。国産低価格ワインの市況はそれほど悪くなかったので、輸入ワインだけでみると前年同期比102%を下回ったかもしれない。

 

人口の少子高齢化の進行で飲酒量はゼロサム、もしくはマイナスサムの成長と言われている。そういう中で消費の伸びている酒類は、若者向けのRTD、RTS製品と、比較的消費年齢層の高いウイスキーである。しかし、為替環境が悪く昨年4月には消費税増税もあった状況で、まだまだ輸入ワインは健闘していると言ってよいのだろう。スパークリングワインも増えてはいるが一時期ほどの大幅な伸びではない。これにはシャンパーニュの大手が4月に値上げしたことが影響している。

 

消費市場全体を見ると、日本の消費環境は一般に言われているほど良くは無い。2015年第2四半期(4月~6月)の実質GDPはマイナス0.4%だったし、今春闘では大企業を中心にベアが上がったと言っても、勤労者世帯全体の総収入は増えていない。収入増は一部に留まっている。一方で、消費税が上がりコストが上がって、毎月のように物の値段があがっている。消費者の財布の紐は決して緩んでいない。節約志向から抜け出すような環境にない。

 

2015年1月~7月のワイン輸入量も前年同期比103%の1,286万ケースだった。またスパークリングワインは前年同期比96.5%の179万ケースで、久しぶりに前年割れを記録している。(K. B.)

 

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