2017 / 2018日本のワイン市場分析

ことし第1四半期(1月~3月)のワイン販売は、昨年暮れから続く不調からまだ抜け出せていない。総合酒類企業各社が年初に発表したワイン事業方針をみても2018年は比較的控えめな販売目標を掲げている。

 

4 月はワインの値上げが実施される。その理由のひとつは輸送費の高騰だ。さらに外国の生産者の蔵出価格はこのところ毎年のようにコストアップを理由に引き上げられてきた。インポーターは為替の状況を見ながらやり繰りして販売価格を維持してきた。ところが、そこに世界各地のブドウ収穫量大幅減少が加わり、ボトルワインだけでなく果汁もバルクワインも蔵出価格が高騰した。日本のインポーターは、さすがに堪えきれず小売価格改訂を決めた。

 

2017年の輸入ワイン販売量が前年比0.8%減少したにもかかわらず、ワインの輸入量は前年比3.6%増加している。このズレはなんだろう。

手がかりは2017年12月単月の輸入量にある。チリ23.1%、フランス13.7%、イタリア8.1%といずれも大きく増加している。インポーターが生産者蔵出価格の安いうちに前出しで輸入した結果だ。当然のことながら、インポーター在庫は相当厚くなってことしを迎えている。

 

2018年はこういう状況でスタートした。さて、ことしの着地点を予測しよう。株価高騰の恩恵に浴した人々が高額ワインを買っている一方で、大方の人々は可処分所得が減り将来への不安もあって浪費を避ける傾向にある。

2018 輸入ワイン上位6か国推移

「2017年市場の総括」「2018年市場予測」「チリ、フランス、イタリアなどワイン原産国別動向」はWANDS 2018年4月号をご覧ください。ウォンズのご購入・ご購読はこちらから 紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

 

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