特集ウイスキー 香港ウイスキー事情 Whisky in Hong Kong

香港政府によるスピリッツに対する100%関税にもかかわらず、ウイスキー人口はかつてないほど多いという現状は全く予期せぬことだった。今、この小さな街にはたくさんのウイスキー・バーやショップがあり、情熱的なウイスキー愛好家によるウイスキー・グループも多い。こういうと信じられないかもしれないが、10年前の香港といったらウイスキーといえばシーバス・リーガル12年かジョニー・ウォーカー・レッド・ラベル、加えてグリーンティーと氷が入ったピッチャーと一緒に出てくるのが常で、シングル・モルトなどほとんど知られていなかった。

マッカランが香港でプロモーションイベントを行った最初のシングル・モルトで、グレンモーレンジー、ザ・グレンリベット、アードベッグ、ボーモワと続いた。今ではウイスキーは若者にとって最もトレンディーなアルコール飲料だから、バーへ行けば稀少なシングル・モルトや個人ボトラーによる今まで見たこともないウイスキーを口にすることもできる。さらに、ウイスキー・ライブ、香港ウイスキー・フェスティバル、モルト・マスターズHKといったウイスキーの祭典が毎年定期的に香港で開催され、いつでも満員御礼だ。

ソーシャルメディアは、毎日愛好家が投稿するウイスキーの画像で溢れている。より多くの友人を喚起してもっと「いいね」をほしいのだろうか。普通の量販店でたやすく手に入るコアなシングル・モルトではそうはいかないから、わざわざイギリスのオンラインショップから限定品やレアなボトルを購入して投稿しているのだ。中には自分でウイスキーを輸入して、フェイスブックで販売したり、自分でウイスキー・バーを始めたりする人もいる。私の友人のブライアン・チャンはさらに先を行った人物で、銀行を辞め、台湾のパートナーと2015年にヴィーヴ・ラ・ヴィーという個人ボトラーを立ち上げた。スコットランドからウイスキーを樽ごと購入し、瓶詰めして、中国の古い絵画をあしらったラベルにしたと言っていた。

text by 香港ワイン&スピリッツ・ライター・アソシエーション会長 ローニー・ラオ Ronny Lau

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