ワイン発祥の地の基本情報を学ぶジョージアン・ワイン・マスタークラス

昨年11月に、ジョージアの人々が新石器時代(紀元前 6000-5800年)からワイン造りを始めていたことが改めて発表された。栃ノ心の故郷でもあり、世界最古のワインの地の現状について、大橋健一MWと森覚ソムリエの解説でマスタークラスが行われた。

 

クヴェヴリワインは少数派

ジョージア東部で発掘されたアンフォラで見つかったブドウの種はBC6,000年のもので、考古学者はそのアンフォラで醗酵が起こっていたことも確認している。7〜11世紀は、ムスリムにより苦悩の時代が訪れた。ワイン造りが断絶された国が多い中、ジョージアではブドウにアラブの名前をつけたり年貢としてワインを納めるなどして守りきった。

17世紀にペルシャのアッバースが来て根こそぎブドウを引き抜かせた際も、兵士はたとえ打ち死んでも倒れた後にブドウがそこから生まれ出ずると信じ、切られたばかりの枝をベルトとして巻いた。そこまでしてブドウを残そうとした歴史がある。

クリスティー・カンタベリーMW曰く「ジョージアのクヴェヴリワインはNYにおけるニューウェーブ。これを店の個性に合わせて選び、上手にサービスすることが一番ホットな話題だ」という。クヴェヴリワインは2013年にそのワイン造りがユネスコの世界遺産に登録されたが、実際には少数派で、欧州スタイルのワインが増えてきている。しかし、どのような大手でも両方を造り続けている。

クヴェヴリのスタイルは生産者により様々だが、白は3〜6ヶ月間、赤は14日間マセレーションしており、多くは除梗している。産膜酵母ができることがあり、これは揮発酸類を食べてくれる。また、スキンコンタクトによりオレンジ色を帯びたワインを日本ではオレンジワインと言うが、現地ではアンバーワインと呼んでいる。

525種類の土着品種

ジョージアには525種類の土着品種があり、これらは遺伝的に全て別のものだと判明している。中でも重要な品種は以下の通り。

カツテリ/白:タイトでストラクチャーが強く、最初にサービスされる白

ムツヴァネ/白:緑を意味しグリューナーフェルトリーナー的なペッパリーなニュアンス

サペラヴィ/赤:染料という意味。果肉も赤く色素が強くレスヴェラトロールも多い。

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