キリンのタップ・マルシェ 7ブルワリー、17銘柄に

 

キリンビールの提案するクラフトビールの愉しみ方「タップ・マルシェ」に新しい銘柄が加わる。二軒茶屋餅角屋本店の伊勢角屋麦酒「ペールエール」「ヒメホワイト」が5月28日に、Far Yeast Brewingの造る「東京ホワイト」「東京IPA」が6月18日に加わる予定で、タップ・マルシェは7ブルワリー、17銘柄のラインナップになる。

 

キリンビールの山田企画部長によると、

「2021 年時点のありたい姿は、多様なビールで多様な楽しみ方ができ、ワクワクするビール文化をキリンが創りだし、ビールが時流感のある酒として認識されている」ことだという。

ビール多様化の鍵はクラフトビールが握っており、その日常化という点でタップ・マルシェの果たす役割は大きい。

2017 年には首都圏で1,000店を超す導入を達成。ビールの置かれていない映画館、ブックカフェ、高級レストラン、すし店にタップ・マルシェが導入されている。また、ハンバーガー、すし、餃子、ハワイアンなどの料理とあわせて楽しむという広がりも見せている。

 

2018 年3 月からタップ・マルシェの全国展開がスタートし、全47 都道府県、2,500店を突破したという。地方の食材や料理とのペアリングも進み、地方振興・活性化に一役買っている。

タップ・マルシェの特徴はどんな業態でも取り扱いが簡単でクラフトビールの多様性を顧客に提供できることである。ビールはそれぞれ3ℓのペットボトル容器で供給されるので容器を回収しなくてよい。しかもタップ・マルシェ独自の4連小型ディスペンサーを設置するだけなので、取り扱いが簡便だ。しかもディスペンサーのビールホースが短いので手入れがラク、水洗いで十分という品質管理上の優位性がある。

 

タップ・マルシェにクラフトビールを供給するブルワリーの加入基準は、品質、出資額など詳細に決められている。今回の2ブルワリーももちろんそれをクリアしている。「(細かいことはいろいろあるが)大事なことはきちんと品質管理されていること、情熱があって志を同じくしていることだ」と山田部長。

一般にクラフトビールの提供はビアバーなどこだわりの店やそれぞれの生産地域内に集中している。タップ・マルシェはそれを全国に広げ店舗業態も多岐にわたる。クラフトブルワーがタップ・マルシェに参画する理由はここにある。すでにスプリング・ヴァレー・ブルワリー、グランド・キリン、ヤッホーブルーイング、ブルックリン・ブルワリー、常陸野ネストビールが参画している。

 

5 月に加わる伊勢角屋麦酒は三重県伊勢市にある。「伊勢から世界へ」を合言葉に品質で勝負するブルワリーだ。鮮烈なホップの香り、キレのいい後口が特徴の「ペールエール」と、伊勢の天然酵母KADOYA1 で醸造したベルジャン・ホワイトの「ヒメホワイト」で参画する。ヒメホワイトは柚子、コリアンダーなどのスパイスの香り、やわらかな口当たりで厚みがあり酸味がやさしい。

 

一方、6 月に参画するFar Yeast Brewingは2011 年に東京・渋谷でスタートし、昨年5 月に多摩川源流の山梨県小菅村で醸造を開始した。ブランド名に「東京」を採用し世界17か国に輸出している。「東京ホワイト」は小麦、酵母、ホップがそれぞれ活きており甘みも苦みも抑えた飲みやすさが特徴。「東京IPA」はアメリカン・ホップとベルギー酵母を使い、華やかな香りとしっかりした苦みが特徴。(K.Bansho)

 

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