絆と協力を大切にする ワグナー家のワイン造り

 ナパ・ヴァレーを主体にカリフォルニアで4つのワイン・ブランドを手掛けるワグナー・ファミリー・オブ・ワイン。そのオーナーのチャック・ワグナーが4 月上旬に来日した。輸入元のエノテカがチャック・ワグナーを囲んだ昼食会を開いた。

ワグナー・ファミリー・オブ・ワインは、
①ケイマス・ヴィンヤーズ(ナパ・ヴァレー)
②コナンドラム(ナパ、モントレー、サン・タ・バーバラ、サン・ホアキン)
③メール・ソレイユ(モントレー)
④エモロー(ナパ・ヴァレー)
という4 つのワインを造る家族経営のワイナリーである。このほかにアルゼンチン・メンドーサのサン・カルロス(ウコ・ヴァレー)とウガルテチェ(ルハン・デ・クージョ)でブドウを購入し、カリフォルニアに運んでワインを造っている。

チャック・ワグナーの両親、チャーリーとローナが1941 年、ラザフォードにナパ・ガメイ、バルディギなどを植えたのがワグナー家のブドウ事業の始まり。1966 年にカベルネ・ソーヴィニヨンを植え、1972 年にチャックと両親の3名でケイマス・ヴィンヤードを創業した。この年、250 ケースのカベルネ・ソーヴィニヨンを瓶詰めしたのがワイン事業の始まりだという。

いまではナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンの中で「リッチで芳醇なワイン」がケイマス・スタイルと呼ばれるほど名前が通っている。ブドウ畑は全体の4分の3がヴァレー・フロアに、残りがヒルサイドに位置している。

 

ここから全部で約70ロットのカベルネ・ソーヴィニヨンを造る。醸造開始から1か月~2か月後(マロラクティック発酵を強制終了したあと)で、70ロットのワインをテイスティングし、ファースト・セレクションが「ケイマス・スペシャル・セレクション・カベルネ・ソーヴィニヨン」になる。そして2 番目のセレクションから「ケイマス・カベルネ・ソーヴィニヨン」が生まれ、これらの選抜から外れた樽(全体の10~30%)は他のワイナリーに売却されるという。

スペシャル・セレクション・カベルネ・ソーヴィニヨンは良く熟した濃厚な味わい、とても滑らかなタンニン、きれいな酸味がバックボーンになっている。「生産年の10 年後に熟成のピークを迎え20 年以上楽しめるワインだ」と、チャック・ワグナーはいう。

セカンド・セレクションのケイマス・カベルネ・ソーヴィニヨンは、きれいなフルーツの活きたワインで、樽由来のタンニンとフルーツのタンニンが良く溶け込んだ上品な仕上がりだ。

 

チャックは1980年代後半にシャルドネの栽培適地をナパからモントレーに求め、1988年、モントレーのサンタ・ルシア・ハイランドにシャルドネを植えた。1992 年にメール・ソレイユと名付けたシャルドネをリリースする。

当時は新樽発酵、樽内マロラクティック発酵のとても大きなワインだったという。その後、チャックの長男チャーリー2 世がメール・ソレイユを引き継ぎ、現在のようなオーク抑え目の軽快なシャルドネにリファインしている。(K.Bansho)

 

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