創業200周年を迎えた シャンパーニュ  ビルカール・サルモン

マルイユ=シュル=アイに本拠を置くシャンパーニュのメゾン「Billecart-Salmon(ビルカール・サルモン)」が今年で創業200周年を迎えた。

これを記念して、メゾンでは3月~ 4月にかけてシンガポール、東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンなどで特別な美食イベントを開催。また、6月にはマルイユ= シュル= アイに世界中からゲストを招き、特別な祝宴を開催する予定だ。

このイベントに向けて200 周年特別キュヴェを造り上げた。これはグッドヴィンテージの2012 年、2008 年、2006 年、そして1000本相当のル・クロ・サンティレール2001 を開栓してブレンドしたもので、ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%という構成。瓶詰めは2013年。マグナム3000 本、ジェロボアム数100本という限定生産品で、その一部、極く少量のマグナムが一般市場にもリリースされる予定だ。

メゾンとしてのビルカール・サルモンは1818年、ニコラ・フランソワ= ビルカールとエリザベス・サルモンが結婚し、さらにエリザベスの兄ルイ・サルモンとシャンパーニュ造りのパートナーシップを結んだことから始まった。

当初14haだった自社畑は、今日では95haまで拡大。契約畑を合わせて延べ350haからブドウを調達している。生産量もスタート時点の40万本から200万本へと拡大しているが、「現在も独立した家族経営を続けており、グランメゾンとしてはとてもユニークな存在だ。メゾンの経営は近く7代目に移行する予定で、来年1月には弱冠38 歳、従兄弟のマチューが私の兄フランソワの後を継いでCEOに正式に就任する予定だ。パッケージも今年の出荷分からロゴを少し大きくしたものに変えるが、メゾンの精神は常にベストのシャンパーニュを造り続けること。ボリュームを追いかけるのではなく、次の世紀でも高い品質を維持するための投資を続けていく」と、6代目の当主のひとりで、輸出部門の責任者を務めるアントワーヌ・ローラン= ビルカールは語る。

ビルカール・サルモンでは、2017年7月に“ ナーサリー” と呼ぶ小規模の新しいワイナリーが完成。ここでは、15hl~500hl までのオーク樽を使い、パーセルごとに小分けしてブドウを発酵、熟成させることにより、より高品質なシャンパーニュを造ることをめざしている。

2015年から輸入元を務めているJALUXが東京芝のとうふ屋うかいで開催したプレス向けの試飲会では5種のシャンパーニュが披露された。 (以下略)

つづきはWANDS 2018年5月号をご覧下さい。
ウォンズのご購入・ご購読はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る