2017年産ワインを利く シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング

チーフ・ワインメーカーの安蔵光弘氏(右)と大橋健一MV

メルシャンが2017年産ワインを利く「シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング2018」を開催した。「日本の場合、萌芽の時期が桜の開花の時期と連動している。山梨における2017年の桜の開花時期はほぼ例年どおりだったが、4月中旬まで低温で推移したため、例年より遅い萌芽と開花となった。梅雨の期間は短く雨も少なかったので、自分が手がけたこれまでの20余年のなかで最も病害が少なかった。東京で8月1日から21日間連続で降雨が続いたように、山梨でも8月の日照は少なかったが、その後の好天により糖度が例年になく上がったのも2017年の特長のひとつだ。早熟品種はやや色乗りが薄めとなったが、10月以降気温が下がったため、晩熟品種は色乗りがよく酸も残った」と、チーフ・ワインメーカーの安蔵光弘氏は振り返る。

長野でも萌芽と開花が例年より遅めだったが、梅雨の期間が短く、盆明け以降の天候は安定。葡萄の成育は順調に進み、質の高い健全果を収穫することができたという。

この日は、大橋健一MWをコメンテイターに7種のワインが試飲に供された。

 甲州きいろ香 2017
きいろ香は2004年からスタートしたが、2010年頃からほぼ全量甲府市の南、玉諸地区のブドウを使用。ここは砂が多く、標高が低く、ブドウが熟すのが早い。柑橘の香りが良く出るのが特長だ。2017年の収穫は前の年より10日ほど遅く、9月上旬~下旬にかけて行われた。ステンレスタンク発酵で、澱下げをせずに粗目のフィルターを使用。
「きいろ香は毎年、スタイルが違う。2017年はシュールリーの期間が短め。澱下げは2004年にスタートしたときからやっていないが、ここ5~6年はフィルターも軽めにしている。甲州は繊細な品種なので、可能な限り手を加えないようにしている」と、安蔵氏。大橋MWは「同じグリ系の品種でも、甲州は繊細。2017年のきいろ香はフェノリックで、良い意味での苦みが効いている。10年前のきいろ香と比べると、個性の光るヴィンテージ」と評価する。

 北信シャルドネRGC 千曲川左岸収穫 2017
収穫は10月上旬と平年並み。100%樽発酵ながら、新樽率は30%と以前より下げている。「2016年産はややトースティなニュアンスが強かったが、17年産はクリーミー。右岸のシャルドネと比べて軽めで、アプローチしやすい味わい。すでに今の時点で完成度は高い」と大橋MW。

続きはWANDS2018年6月号をご覧ください。

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