サッポロビール黒ラベルの情報発信基地 千葉工場竣工30周年で見学設備を刷新

サッポロビール千葉工場(千葉県船橋市)は、6月20日に竣工30 周年を迎えた。これを機に2011 年の東日本大震災で被災した通路を復活させ、黒ラベルサウンドギャラリーを導入するなど内容を大幅に拡充してオープンした。一般公開を前にした6月14日、メディア向けの内覧会が開かれた。その内容を紹介する。

 

刷新された黒ラベルツアーは、黒ラベルのルーツを知るところからスタートする。1970年代、飲食店でしか味わえなかった生ビールのうまさを家庭でも体験できるように「サッポロびん生が発売される。1977年4月1日のことだったという。びん生がいつしか「黒ラベル」と呼ばれるようになり、1989年「黒ラベル」が正式に商品名になった。

 

黒ラベルツアーは、その後、原料からパッケージングまでおいしいビールの製造工程の見学へと続く。

①原料(大麦とホップ)、②製麦、③仕込み(12の仕込み釜がありサッポロビール全生産量の40%を千葉工場が担っている。糖化液から麦汁ができるまで10時間を要する)、④発酵・熟成(97本のタンク、最も大きいタンクは容量60万hl。1 週間のアルコール発酵で若ビールが生まれ、約0℃の低温熟成で数10日)、⑤ろ過(役割を終えた酵母を取り除く)、⑥パッケージング(2 本のパッケージライン。洗浄殺菌された容器にビールを詰める。味の劣化要因となる酸化を防ぐため容器から酸素を追い出し、すばやく充填する)。

 

このあとツアーは、新企画のサウンド・ギャラリーを経て、コミュニケーション・ステージへと進み、黒ラベルのおいしさを実際に体験する。ここで缶ビールのおいしい飲み方を知る。サッポロビールが推奨するのは1缶を三度に分けて注ぐもの。

一度目=少し高い位置からグラスに勢いよく注ぎグラスの6割まできたらストップ。

二度目=グラス上面の粗い泡が落ち着いたら、ゆっくりと注ぐ。そしてもう一度泡が落ち着くまで待つ。

三度目=慎重に注ぎ、泡を盛り上げて完成。

泡3割、液体7割がおいしいビールの黄金比だという。

 

【千葉工場のリニューアルポイント】

・黒ラベルツアーの実施時間を50分から80分に拡大、ツアー内容を全面的に刷新

・黒ラベルサウンドギャラリーを新設。黒ラベルの原料から乾杯の瞬間までを聴覚・視覚を通して体験できる。

 

【千葉工場30周年記念キャンペーン】

「食べておいしいちばの味プレゼントキャンペーン」を7月31日まで実施。黒ラベル千葉工場30 周年記念缶6 缶パック内面の専用はがきで応募、抽選で200 名に次の景品をプレゼント。
Aコース= 千葉県多古産コシヒカリを100名、
Bコース=千葉県産ハム・ソーセージ詰め合わせを100名。
売上げの一部をちば環境再生基金に寄付する。

 

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