ボルドー2015 ヴィンテージ Bordeaux 2015  Vinage

ドメーヌ・ド・シュヴァリエのオーナー、オリヴィエ・ベルナール

【ドメーヌ・ド・シュヴァリエのオーナー、オリヴィエ・ベルナール】

5月26日、エノテカ広尾本店でボルドーの最新ヴィンテージ2015年のお披露目会が開催された。提供されたワインは40種類。うち30種類が3リットルボトルでのサービス。6シャトーから7人の生産者が来日し、2015年ヴィンテージの特徴を語った。

<2010年以来のグレート・ヴィンテージ>

「ひとことで言うならセクシー」。シャトー・ジスクールのジェネラル・マネージャー、アレクサンダー・ヴァン・ビークは2015年ヴィンテージの左岸の総論をそう語り始めた。「充実した果実味のジューシーさと酸が揃っている。果実味と酸のコンビネーションが素晴らしい。ワインはエネルギーに満ちていて、複雑でリッチ。グレート・ヴィンテージと言えるでしょう」。

右岸の総論について、ジャン・ピエール・ムエックス社のエクスポート・マネージャー、ステファン・ラボリーは、「09や10、16よりよいグレート・ヴィンテージ。春が早く、開花も例年より1週間は早かった。夏も天候に恵まれ、9月初旬に雨があったが、それまで乾燥していたので、ブドウにとっては恵の雨となりました。収穫時期に雨が降らなかったのでリラックスして収穫にのぞめた。クリスチャン・ムエックス氏も、“造り手にとって夢のようなヴィンテージ”と言っています」と語った。

ボルドーワイン委員会の発表によると、6,7,8月は乾燥して暑い日が続き、9月に前年の3倍の雨が降ったものの、黒ブドウの収穫に大きく影響を与えるほどではなかったという。

 

<各シャトーの声>

ドメーヌ・ド・シュヴァリエのオーナー、オリヴィエ・ベルナール:「5,6,7月は記録的な暑さと乾燥に見舞われました。そのためヴェレゾンが早く始まり、8月15日にはすべての房が色づいていた。こんなに早いヴェレゾンは09年以来、見たことがありません。幸いなことに8月に少し気温が下がり、少しの雨もあったので、通常の生育サイクルに戻ることができました。2015年はラブリーなバランスのあるワイン。過剰なものや欠けたものがなく調和している。若いうちも、熟成してからでも楽しめる、まさに“喜び”のヴィンテージ」。(Megumi Nishida)

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