サヴォワワインと 割烹・小田島を合わせる会

レ・グラン・シェ・ド・フランスのサヴォワワイン・アンバサダー、ニコラ・エフラン氏が日本未輸入の「メゾン・フィリップ・ヴィアレ」を紹介するために来日し、和食と合わせる会を小田島で開いた。

 

サヴォワは、日本ではあまり馴染みのない地方だが、アルプスの山々と湖からなる雄大でコントラストに富んだ美しい自然が広く世界に知られており、国際的な保養地として有名だ。レマン湖のほとりのリパイユからモンメリアンに至る2,100haでブドウが栽培されており、固有品種も多い。

 

山岳地帯にあるこの地方は標高250m~500m。ブドウ畑が斜面にあることから日照に恵まれている。山岳気候に加え、夏暑く冬寒い大陸性気候、夏の熱波と乾燥をもたらす地中海性気候、降雨をもたらす大西洋の海洋性気候の影響を受ける。また複雑な地形により、様々なミクロクリマが存在する。

生産比率は白ワイン70%、赤ワイン20%、ロゼワイン6%、発泡性ワイン4%。クレマン・ド・サヴォワは、2015年にAOPに認可され、フランスで8番目のクレマンとなった。

 

メゾン・フィリップ・ヴィアレの歴史は、1966年にマルセルとイヴォンヌ・ヴィアレがAOPアプルモンの地に2.5haのドメーヌ・クロ・レゼルヴを購入し、育苗業からブドウ栽培・ワイン生産者に転じたことに始まる。1985年に息子のフィリップが指揮を執ると同時にネゴシアン「メゾン・フィリップ・ヴィアレ」を設立。現在は3つのドメーヌ、併せて110haを所有する。

 

小田島で開かれた和食と合わせる会では、エフランさんがワインを、ソムリエの大越さんがワインに合わせて監修した料理とのマリアージュを説明した。

■Famille & Domaine Bouvet Victor Emmanuel Crémant de Savoie 2015
イチジクの白和え 練りゴマ
ジャケール50%、アルテス20%、シャルドネ30%。エレガントで繊細な泡には滑らかな白和えを合わせる。果実味が控えめで酵母やトーストの芳ばしさがゴマと引き立て合う。

■Philippe Viallet Gamme Les Flocons Savoie Apremon 2017
烏賊、胡瓜、若布の三杯酢、叩き梅
ジャケール100%。ドライでフレッシュ、しっかりとした酸とミネラル。若布のヨードと三杯酢さらに梅肉がワインの柔らかさを引き出す。

■Domaine Les Fils de René Quénard La Bergeronnelle Savoie Chignin-Bergeron 2016
冷やし茶碗蒸し モリーユ 生雲丹 デラウエア
ルーサンヌ100%。酸は穏やか、複雑でリッチな味わい。横に広がるソフトなテクスチャー。モリーユの濃厚さ、生雲丹の塩気とデラウエアの酸味が混然一体に広がる。

■Famille & Domaine Bouvet Saint Charles Arbin-Mondeuse 2016
カツオ叩きのサラダ仕立て、クレソン、アンディーヴ
モンドゥーズ100%。フレッシュでタンニンは柔らかく、スミレ、黒い果実やスパイスの香り。肉よりも赤身の魚におすすめ。

■Château d’Apremont Cuvée Spéciale Savoie Apremon 2010
名古屋コーチンの炭火焼、ひと塩
ジャケール100%。再び白に戻る。フレッシュでしっかりとした酸、骨格があり、ふくよか。粒マスタードの酸味と鶏肉の脂、皮のパリパリとした芳ばしさ、しっかりとした肉の食感とよく合う。

 

サヴォワワインは日本ではまだ認知度が低いが、今回試飲したワインは、ニュートラルで酸がしっかり、果実味は控え目、ミネラルを感じるドライな味わいだ。和食と基本的に相性が良いと思われる。メゾン・フィリップ・ヴィアレは、レ・グラン・シェ・ド・フランスのメンバーで、日本の輸入元を探している。(K.Hosogai)

つづきはWANDS 2018年9月号をご覧ください。
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