今どきのギリシャ サントリーニ島とペロポネソス半島

考古学上のエヴィデンスによれば、今から6500年前にはワイン造りが行われていたと考えられるギリシャ。バルカン半島の南端に位置する南ヨーロッパの一国家であり、東はエーゲ海を挟んでトルコと対峙する。そのエーゲ海やイタリア半島の踵と爪先を望む西のイオニア海、南の地中海には、この国に属するおびただしい数の島嶼が浮かぶ。

ギリシャのワイン産地を訪ねたのはこれが2度目。前回は今から20年以上も昔に遡る90年台半ばのことだった。当時はギリシャワインが近代化を遂げる復興期にあり、フランスで醸造学を修めた造り手たちが活動を始めた頃。松ヤニワインのレツィーナももちろん存在したが、土着品種から造られるワインよりもむしろ、有力なワイナリーほどシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンなど国際品種に力を入れていた時代だった。

しかし、それから数年の時を経て新しい世紀を迎えると、悠久の歴史をもつ豊富な土着品種こそギリシャのアイデンティティであり、誇りであることに彼らは気付いた。そして、国際品種で得た技術を土着品種にも応用し、クシノマヴロやアシルティコから洗練されたワインを造り始めたのだ。これはイタリアやスペインも辿った、同じ道筋である。

今回はエーゲ海に浮かぶサントリーニ島とペロポネソス半島のふたつの産地を訪問。3つのワイナリー(ただし、そのうち2つは同経営)を紹介する。(Tadayuki Yanagi)

訪問ワイナリー:イエア・ワインズ(サントリーニ)/イエア・ワインズ

(ネメア、クツィ)/テトラミソス(パトラ、アノ・ディアコプト)

つづきはWANDS 2018年9月号をご覧ください。
9月号は「2018秋冬のワイン需要を探る」「イタリアワイン」特集です。
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