シャンパーニュ 2018年  超異例の収穫と新リリース情報

(要約文)2018年の収穫直後、シャンパーニュ地方は歓喜の声で湧いていた。「これまでに体験したことのない収穫年」「秀逸の中の秀逸!」「異例中の異例」と、生産者たちは口々に驚きと称賛の言葉を重ね、2018年の収穫がいかに特別なものであったかを表現した。

 

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2018年の収穫直後、シャンパーニュ地方は歓喜の声で湧いていた。「これまでに体験したことのない収穫年」「秀逸の中の秀逸!」「異例中の異例」と、生産者たちは口々に驚きと称賛の言葉を重ね、2018年の収穫がいかに特別なものであったかを表現した。例年とは異なるその特徴は、「早熟」「高品質」「収穫の多さ」が挙げられる。しかもすべてのブドウ品種においてだ。これだけの好条件が皆揃うのは、シャンパーニュの歴史上、極めて稀なことだ。いくつかのシャンパーニュ・メゾンに、2018年の収穫直後の状況と、新たなキュヴェのリリース情報やメゾンの最新ニュースをうかがった。

 

「類稀な年の中でも際立っている。」

シャンパーニュ・ランソン醸造最高責任者 エルヴェ・ダンタン

収穫は8月21日にモングー村のシャルドネから開始するなど、タイミングは極めて早かった。その早いタイミングにも関わらず、どの品種も均質な熟度で、病害もなくボリュームも得ることができた。それは2つの気象条件に起因している。一つは冬の雨量が過去50年で最多を記録したが、それが奏功し、チョーク質の土壌に水分保持ができたこと。二つ目は夏が少雨で日射量も多く、気温が上がったことだ。特に暑さは03年と比肩するが、03年のような短期集中の酷暑ではなく、夏の間一定して暑かった。そして地中にため込んだ水分のおけがで、日照りを乗り切ることができた。熟度に達するテンポは、05年を彷彿させるほど良好だった。また暑さ際立つ収穫年は通常、糖度が高くて酸が少なく、ワインが重々しくなることが多い。ところが18年は、酸も平均的な数値を維持することができ、高い糖度とのバランスに恵まれた。その均衡は2002年に比類する。ボリューム的には04年、82年、83年と比較できるほどだ。「早熟」「高品質」「ボリューム」と3拍子揃うのは稀なことで、まだこの時点で結論を出すのは早いが、そのポテンシャルは目を見張るものがある。

 

「これまでに経験したことがない年」

シャンパーニュ・ドゥ・ヴノージュ最高経営責任者 ジル・ドゥ・ラ・バスティエール

「これほど健全なブドウをこれだけ多く収穫できたのは、これまでの経験ではじめてだ。」と、収穫を70回経験している85歳の熟練に言わしめるほどだった。収穫は8月20日ごろ、セザンヌのシャルドネから開始する早さだった。健康的なブドウばかりで病害もなく、そのまま食べても美味しい状態だった。病害に敏感なピノ・ムニエでさえ万全な状態で、3品種そろって素晴らしい出来なのは初めてのことだ。特に選果する必要もないほどで、収穫時の天候もよく、摘み取りも素早くできた。(Tomoko Inoue)

 

つづきはWANDS 2018年11月号をご覧ください。
11月号は「シャンパーニュ&スパークリングワイン」特集です。
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