ニュージーランド、アタ・ランギの ピノ・ノワール垂直試飲会

アタ・ランギの醸造責任者ヘレン・マスターズが来日し、輸入元のヴィレッジ・セラーズ主催でピノ・ノワール垂直試飲会が行われた。

2種類の畑違いの2013年から2016年のワインを、佐藤陽一ソムリエがヘレンと対談する形式で進行した。

 

Ata Rangi

アタ・ランギは、ニュージーランド(以下NZ)の北島の南に位置するワイララパの中のサブ・リージョン、マーティンボローにある。

現在、マーティンボローには35のワイナリーがあるが、アタ・ランギはその中で最も古い1980年に創業した4つワイナリーのうちの1つである。アタ・ランギとは、現地のマオリ語で“ 夜明けの空”“ 新たな始まり” を意味し、まさにマーティンボローの開拓者にふさわしい名だ。

 

ISOの国際オーガニック認証を取得し、殺虫剤、合成肥料、除草剤を使わず、収穫は全て手摘みで、自然酵母による可能な限り自然なワイン作りをしている。

また、アタ・ランギで使用しているピノ・ノワール「エイベル・クローン」は、NZのある旅行者がロマネ・コンティの畑に忍び込み違法に持ち帰った苗木を、税関職員エイベル氏が没収して自分の畑に植えたもの。それを後にアタ・ランギが譲り受けたというユニークな経緯を持っている。

 

NZのピノ・ノワール産地比較

<マーティンボロー>

強風の街として知られるNZの首都ウェリントンから、アタ・ランギが位置するマーティンボローまでは車で1 時間ほどの距離である。そのためマーティンボローもまた南からの冷たい風の影響を強く受ける冷涼な産地である。

厳しい環境で出来上がるブドウの房はゆるく、自己防衛反応から果皮が厚くなり、凝縮された風味のブドウが出来上がる。

 

<セントラル・オタゴ>

NZの代表的なピノ・ノワールの産地、セントラル・オタゴもまた冷涼な産地として知られている。しかし、セントラル・オタゴは内陸で山に囲まれているため風の影響を受けることがなく、ブドウの房は密着したものになる。マーティンボローよりもより緯度が高く南にあるため、一見、より寒いと思われがちだが、実はセントラル・オタゴよりマーティンボローの方が冷涼で、平均して4℃ほど気温が低いとヘレンは言う。(M.Inaoka)

 

つづきはWANDS 2018年11月号をご覧ください。
11月号は「シャンパーニュ&スパークリングワイン」特集です。
ウォンズのご購入・ご購読はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

関連記事

ページ上部へ戻る