ファームストン開催 冷涼栽培地、西オーストリアの多様な魅力を伝えるセミナー

森覚氏と、プランタジェネットのチーフワインメーカー、ルーク・エスカースリー氏

 豪州ワイン専門輸入業者、ファームストンが今秋、「世界が注目するCool Climate 西オーストラリア」と題するセミナーを開催した。講師を務めたのは、コンラッド東京エグゼクティヴ・ソムリエの森覚氏。開口一番、「『オーストラリアワイン= 南オーストラリアのシラーズ、それだけあれば良い』という時代は終わった。この5年間でコンラッド東京でも取り扱いオーストラリアワインのリストが大きく変わり、シラーズひとつとっても合わせる料理やシーンに応じて、より細かい産地や味わいの特徴に配慮したセレクションを行うようになっている」と語る森氏。4つのワインの試飲を通して、高品質ワインを産出する西オーストラリアの多様な魅力を紹介した。

 

CASTELLI ESTATE Checkmate NV

イタリア系移民のサム&マリア・カステッリ夫妻がデンマークに興したワイナリー。デンマークはグレートサザンのサブ・リージョンに属し、南極からの寒流が流れる海に面したところ。東のアルバニーから西のペンバートンへと続くグレートサザン一帯は“Karri loam”と呼ばれる小石混じりの赤いローム質。年間800mmの降水量をもつ地域にだけみられる太古からの排水性に優れた土壌で、樹勢が抑制され、果実の凝縮感と華やかな香り、引き締まった味わいのワインが産出される。

チェックメイトNV はシャルドネ60%、ピノ・ノワール40%を使った瓶内二次発酵のスパークリング。30%を古樽で10日間かけて一次発酵させた後、瓶内で18か月瓶内熟成。細かい泡、いきいきとした果実の風味とロースト香、ミネラル感、バランスの良さが特徴。「飲み飽きしない味わい。刺身や寿司にシャンパーニュが合うという人もいるが、醤油をつかわず素材の味わいを活かすにはむしろこのようなスパークリングの方が合う。参考上代は3140円と、価格高騰ぎみのシャンパーニュより顧客満足度は高い」。

 

WOODLANDS Chardonnay 2017 錚々たるワイナリーがひしめくマーガレット・リヴァーのゴールデンベルト地帯、ウィルヤブラップ・ヴァレーにある。「ワイナリー内部はビックリするほど衛生管理が徹底されとてもきれい。畑ではオーガニックを実践し、選果も畑内とバイブレーション式ソーティングマシーン、さらに手作業と合計3度にわたって行うなど、ピュアな味わいのワインをつくり出している」。

フレンチオークの樽で自然酵母により発酵、7か月熟成されたこのシャルドネのファーストノートは嫌気的でミネラル、涼やかな印象。しかしグラスを回すと複雑なアロマが広がり、余韻が長い。

「バーガンディスタイルだが、味わいは果実味豊かなオーストラリア。これがマーガレット・リヴァーの特徴」だ。香りが強いカニ料理や、さらにコンラッドではフレンチスタイルの鰤大根とも合わせているという。

 

つづきはWANDS 2018年12月号をご覧ください。

12月号は「オーストラリアワイン/南アフリカワイン」特集です。

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