WANDS 400号のあゆみ(その2)   1985年一人当たり消費量510ml   DEG事件で西独ワイン輸入販売停止

この年のワイン市場は国産ワインと輸入ワインが68:32の割合だった。

メルシャン、サントリー、マンズが三つ巴の競争で市場を分け合い、これをサントネージュ(協和発酵)、ポレール(サッポロビール)が追いかける。4 月にベルフォーレ(雪印乳業)が新規参入した。

一方、輸入ワインはフランス(110万ケース)、西ドイツ(70万ケース)が二強で、そこから大きく水が空いて米国(156,000 ケース)、ポルトガル(144,000 ケース)、イタリア(128,000 ケース)が続くという構図だった。カルベなどのネゴシアンラベル、マドンナ、ブルーナン、マテウスロゼが輸入ワインの売り場を占めている時代だった。このあとカリフォルニアに端を発したヴァラエタルワインの全盛時代を迎えるが、それはこの後の話。

 

1985 年の事件の始まりは、オーストリアでワインに甘みを付与するためにジエチレングリコール(= DEG、不凍液)を混入したことだった。その後、大量のバルクワインをオーストリアから購入していた西ドイツワインからDEG が検出された。

7 月24日に東京都内でDEG 混入の西ドイツワインが見つかり、厚生省は全国の小売店にオーストリアと西ドイツの白ワインをすべて撤去するよう指示した。8月上旬に厚生省の検査結果が公表されて安全が確認されたが、両国産ワインは販売停止のまま。厚生省は輸入業者との連絡を円滑にすすめたかったが、日本洋酒輸入協会はスコッチやコニャックの輸入業者が中心で、疑惑のかかった西ドイツ、オーストリアワインのインポーターはいなかった。

 

それで急遽、輸入ワイン安全推進協議会(古賀守会長)が設立された。日本洋酒輸入協会と輸入ワイン安全推進協議会は二国のワインに安全シールを貼って店頭に戻す方針を固め、厚生省もこれを認めて4 段階の検査を義務付けた。

 

続きはWANDS2019年2月号をご覧ください。
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