ブレンデッド・ウィスキーの魅力を「ジョニーウォーカー ブルーラベル ジャパン リミテッド エディション 2019」で体感

ジョニーウォーカーの最高峰ラインである「ジョニーウォーカー ブルーラベル」から「日本・伝統・進化・祝い」をコンセプトに日本への敬意をこめてデザインされた限定デザインボトル「ジョニーウォーカー ブルーラベル ジャパン リミテッド エディション 2019」が発売される。

伝統を守りながら進化を遂げてきた日本文化へのオマージュとして、同じく伝統を守りながら進化を遂げてきたジョニーウォーカーの象徴であるストライディングマンと共に力強く歩み続ける日本の姿を表現した、日本限定、かつ数量限定のボトル。日本のスコッチファン、海外からの訪問客に対して話題を呼びそうなアイテムだが、これに先立ち 2 月 5 日(火)、東京・六本木の国際文化会館にて開催されたローンチイベントにおいては、このアイテムを通して、日本において、ブレンデッド・ウィスキーの魅力を、今だからこそしっかり伝えたいという狙いも見えた。

イベントでは、「日本・伝統・ 進化・祝い」をイメージした日本古来のマジック・ 手妻(てづま)や、ブランドアンバサダー・金子亜矢人ベンツェ氏による、ブルーラベル テイスティング体験「シンフォニー・ イン・ブルー」が披露された。この「シンフォニー・ イン・ブルー」が印象的だった。内容は、「ブルーラベルの香りと味わい、さらに世界観や歴史を表現した映像に合わせ、「ジョニーウォーカー ブルーラベル」のキーフレーバーを探す旅」というものだが、ここに、ブルーラベルの持つ価値と、それがブレンデッド・ウィスキーであるからこそもたらされる喜びであることがしっかり込められていた。

 

映像による旅のスタートは、森の中。若木、白、黄色の花、鳥のさえずり、清流、泉。美しいグリーンの世界に、もぎたてのりんごやアプリコット、ハチミツなどの自然な果実も見える。これにあわせてノージング(香りのテイスティング)をするとブルーラベルの最初のキーフレーバーである、爽やかな森林や濃密で可憐な果実が感じられるのだ。

次の場面は、1830年ごろのスコットランド南部キルマーノックに移る。ジョニーウォーカーの創始者であるジョン・ウォーカーの食品雑貨店だ。もともといろいろな蒸留所のシングルモルトを販売していたが、ロットや年によって品質、風味にばらつきがあり、客からのクレームも絶えなかったという。そこでジョンが考えたのが、ブレンデッドだった。こうした歴史を振り返りながら、ここでのノージングで強く感じるのは、スパイス。もともと紅茶のブレンドなども行っていたジョンの店。そこで扱われたジンジャー、ペッパー、カイエンペッパー、ナツメグと言ったスパイスが現代にまで連なるというロマンは、バーのカウンターでの蘊蓄話としても面白い。

映像は積出港へと続く。船に積み込まれ世界へと旅立つジョニーウォーカーたちの上には夜空のきらめき、いくつもの星座が見える。ここでのフレイバーは、樽とピート。ともにスモーキーさであり、ともに各蒸留所のモルトのキャラクターでもある。見上げる星座の意味は、ディアジオ社が所有する膨大なシングルモルト。それがブレンダーの手により輝きを増すもの、控えめに映るものなど、そのときどきによって変化していく。テイスティングをすると、フレンチオーク、シェリー樽、エイジングの度合いなど樽それぞれ、ピートのかけ方、蒸留所ごと、モルトごとの個性がひとつのオーケストラとなりシンフォニーを奏でることが、ブレンデッドの素晴らしさであることを伝えてくれる。現在のマスター・ブレンダーは6代目のジム・ビバレッジ。彼が率いるチームは12名。異なる年齢層、異なる出身地、そして意外にも半数の6名が女性という編成は、まさに多様性の現れ。フレーバーのシンフォニー、醸造所とシングルモルトのシンフォニー、そしてチームとしてのシンフォニー。こうした多彩と複雑さが、ブルーラベルの魅力であり、価値であるのだろう。

今回の「ジョニーウォーカー ブルーラベル ジャパン リミテッド エディション 2019」。まだまだ伸びるインバウンド向けにも面白いアイテムだが、あえて、赤、黒といった定番や、その他のアイテムではなく、ジョニーウォーカーの最上クラスであるブルーで、インパクトや話題性があるボトルをリリースするところに、再度、日本においてブレンデッドの魅力を伝えるという意味合いを感じた。日本人としても親しみやすいボトルに興味をもっていただくことをきっかけに、ノージングやチェイサーの工夫など、高級レンジならではのしつらえでフレイバーもゆっくりと味わっていただく。誕生200周年を迎える2020年にもおそらく大きな展開があるかと思うが、その前にブルーだからこそ伝えられるブレンデッドの魅力によって、ブレンデッドという分野全体に理解と興味を広げていければ面白い。(Daiji Iwase)

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