〜バックステージ・インタビュー〜 ペルノ・リカール・ジャパンが ハイボール訴求をしない訳

アルコール飲料の消費量は日本市場で年々縮小傾向にある中、ウイスキーは相変わらず伸長している。その大きな要因はハイボールという飲み方にあると頻繁に耳にする。今やウイスキーにとどまらず多くのブランドがハイボールの波に乗っている。その一方で、ペルノ・リカール・ジャパンではハイボール訴求はしないという。それはなぜなのか。ウイスキー部門を統括する同社のマーケティング本部 ブランドコミュニケーション部の渡辺一人 部長に、その真意を聞いた。

 

― 多くのブランドと異なりハイボールという手法を取らないのはなぜでしょうか?

「正確には、ハイボールを否定しているわけではなく、ハイボール一辺倒で押すことで他のおいしいスコッチウイスキーの飲み方を脇役にしないよう心掛けているだけです。ソーダ割りは、日本のウイスキードリンカーに合っていると考えています。調査によれば日本人はお酒を飲む機会の90%以上が食事中です。アルコール度数が高すぎずあっさりとしたソーダ割りは、食べ物の味わいを壊さないし油っこい料理を食べた後も口中をリフレッシュする。食中酒としてウイスキーのハイボールは非常に適していると認識しています」。

「しかし、例えばシーバスリーガルの場合はブランドとして<ブレンド>にフォーカスしているので、食中酒は必ずソーダ割で、という提案、は声高に行っていません。店頭でシーバスソーダを提案することはあっても、ブランドとしては色々なウイスキーを楽しむ飲み方があることを伝えたいので、シーバスのソーダ割りにこだわったコミュニケーションはしていません。食中と食後にオンザロックで飲む人もいれば、ニートが好きな人もいるし、フレーバーを引き立てる水を加えすぎない水割りもいいでしょう。日本のように湿度の高い国では、少量の水と少量の氷を加えた水割りは、これからの季節に提案したい飲み方だと思っています。12年、12年ミズナラ、18年、25年という銘柄によって、そしてホテルのバーで、自宅で、スナックで、あるいはホームパーティーでなど、飲む量やオケージョンにより使い分けながら飲んでほしいですね。それが、楽しく長くウイスキーを飲み続けていく方法だと思います。お好みのウイスキー銘柄の1つとしてシーバスが選ばれることを願っています」。

つづきはWANDS 2019年4月号をご覧ください。
4月号は「日本のワイン市場を読む、拡がるウイスキー市場」特集です。
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