ルイ・ロデレール/プレステージ・キュヴェ「クリスタル2007年」

ルイ・ロデレールは、プレステージ・キュヴェの新ヴィンテージを他に先駆けてリリースする。今年の7月7日に、2007年の「クリスタル」が日本でも発売開始された。

早めにリリースする理由のひとつは、自社畑の特級65haの選ばれた区画からしか造らず生産量が限られており、商品の回転が比較的早いため。もうひとつは、クリスタルはアロマやフレッシュさを大切にしているため、あまり長期間澱と接触してトーストやドライフルーツの香りが出るのは好まない、というスタイルを求めているからだ。

2007年ヴィンテージは、開花期から8月にかけて湿度が高く気温が低い困難な年だった。幸いにも9月からドライで日照量も得られたが、選果を相当厳しく行わなければならなかった。そのため、多くのメゾンはプレステージ・キュヴェを造らないようだ。しかし、クリスタルの場合には、独自のエレガントなスタイルにちょうど合うと判断したと考えられる。また、自社の特級畑は2000年よりバイオダイナミクス法で栽培し、どこもピュアなチョーク土壌であることも、困難な年でも良質な葡萄が得られる要因なのだろう。

Cristal 2007 ピノ・ノワール58%、シャルドネ42%。15%が大樽醗酵。ノン・マロラクティック(自社畑の葡萄は収穫時にリンゴ酸のバランスが既に整っているのですべて行わない)。ドザージュ9.5g/ℓ。上品な香りで、熟しているが酸もある果実、ほのかにナッツが香る。エレガントでなめらかな味わいで、ピュアでとてもフレッシュ。いかにもクリスタルらしい姿が見られる。(Y. Nagoshi)

(画像提供:エノテカ)

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