- 2015-12-2
- Spirits
<世界のトップバーテンダー ジャンカルロ・マンチーノ&イタリアの著名デザイナー ルカ・トラッツィによるコラボレーションで誕生>
カクテルといえば、トム・クルーズが主演した映画「カクテル」を思い出す。その映画で技術指導をしたのがコリー・キャンベルだ。今回のイタレッセの新作カクテルグラス「ワームウッド」の開発に関わったジャンカルロ・マンチーノは、コリー・キャンベルの弟子のひとりで、数々の世界タイトルを獲得し「巨匠」と呼ばれているという。
また、20年間バーマンを続けている間に素材へのこだわりが高じて、自分でヴェルモットも造るようになってしまった。
「工業的な製品に飽き飽きしてしまった。自分のカクテルのためには自分で造らなければ、と思うようになったから」。その名も「マンチーノ・ヴェルモット」とした。その白、赤、セッコ、キナートを使用したいくつかのオリジナル・カクテルも、披露してくれた。
この一連のグラスには、柄入りと柄なしとがある。柄が入っているほうは、葉の模様が描かれており、こちらも、マンチーノこだわりのヴェルモットに関連がある。ヴェルモットに最も多く使われている素材で、最も重要な存在が「ワームウッド=にがよもぎ」で、その葉の模様があしらわれている。「にがよもぎ」そのものを知らなくても、よく見れば、よもぎの葉に似ていると気がつくだろう。
このコレクションができた理由は「昔を思い起こすようなカクテルグラスを作りたい」という思いからだと、マンチーノは説明した。
「日本では比較的クラシックなタイプが残っているように思うが、実は最近は大きなカクテルグラスをよく見かける。まるでコカコーラを注ぐのか、と思うぐらいだ。しかし、グラスが大きいと、飲んでいる間に温度が上がってしまう」。
だから、マティーニ用の「アストリア」は130mlに決めた。例えばアメリカでは、この倍のサイズのマティーニグラスがスタンダードなのだという。
マンチーノによるオリジナル・カクテルのレシピは、以下の通り。
チナール 20ml
マンチーノ・セッコ・ヴェルモット 30ml
ウゾ 10ml
ビター4滴
ニッカ・ウイスキー 30ml
レモンの皮
*伝統的なブルックリンより少し軽めの仕上がり。
<ネグローニ> 「グラス:ロック・ゴブラー」
カンパリ 25ml
ジン 25ml
グレープフルーツの果皮
オレンジ
*ミキシンググラスを、大きな氷で冷やし、その中でステアする。
*グレープフルーツの果皮の汁をかけるのもポイント。
*オレンジは中心から外側へ向けてカットする。
*マンチーノ・ロッソは、このネグローニのために造ったもの。
<マンチーノ・リッキー> 「グラス:アルトボール」
明石鯛 吟醸柚子酒 30ml
ジン 20ml
しそ酒、ソーダ
青ジソの葉 5枚
*ジン・リッキーをアレンジしたもの。
*シェイカーに半分にしたシソの葉を入れてシェイクする。
*グラスにカクテル、ソーダ、カクテル、ソーダと注ぎ、最後に飾り用のシソを。
マンチーノ・ヴェルモット・キナート 30ml
明石鯛 純米吟醸発泡酒 30ml
プロセッコでトップ・アップ
吟醸柚子酒、しそ酒、純米吟醸発泡酒など、日本の酒類も気に入っていると語っていた。(Y. Nagoshi)
最近のコメント